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党員用討論欄

憲法9条と自衛権

1999/5/7 へそまがり、40代、普通の勤め人

 素朴な疑問です。共産党の掲げる自衛中立と軍備を否定する9条は矛盾しませんか?

編集部からのコメント
 共産党の掲げる「自衛・中立」の中身は、時期によって大きく変化しています。以前は、革命後に憲法を改正した上で、人民革命軍ないし民主的軍隊を持つという方針でしたが、その後、しだいに軍事力の側面は後景にしりぞき、第20回党大会で正式に軍事力によらない「自衛」という立場を確立しました。このかぎりでは、憲法9条に違反しないと言えます(ただし、最近では左派の憲法学者の中で、「自衛権」という発想自体が9条によって否定されている見解が有力になりつつあります)。しかし、最近では、指導部は新たに、「臨時の軍事力による自衛」という立場を――党内討論も正式な決定もなしに――打ち出しています。これは、『さざ波通信』第3号のインタビューでも明らかにしたように、憲法9条の規定とはっきり矛盾します。