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党員用討論欄

忠実な党員同志へ

1999/6/18 吉野傍、30代、アルバイター

 以前の「お知らせ」欄に、党員から「このようなHPをつくって党の機関や個人を批判するのはアンフェアである。おやめになった方がよい」という趣旨のメールが来たということが書かれてありました。さらに、そのメールは公開を希望していなかったので、ぜひ公開して討論をしようと編集部の方は呼びかけていました。私もぜひ討論をしたいと思ったので、その党員の方が公開を許諾するか、あるいは別のよりまとまった投稿をしてくれるのを首を長くして待っていましたが、その「お知らせ」が出てから10日ばかり経ちましたが、どうやらいまだにその党員からの返事は来ていないようです。非常に残念です。
 その党員の方の名前もハンドルネームもわからないので、仮にA同志と呼んでおきます。
 A同志、このホームページが確信犯的なものであることは一読すれば明らかであるにもかかわらず、あのような警告のメールを出したことは、ある意味で勇気のある行為だったと思います。A同志のような感情を抱く党員、つまり中央に忠実で、批判意見があったとしてもあくまでも内部にとどめ、支部会議で発言するか、直接意見を出して回答を求めるという水準にとどめるべきだと思っている党員のほうが、数的には絶対に多いはずです。そうでなければ、このホームページのような試みはもっと前からあったでしょうし、党員からの投稿ももっとあったはずでしょう。にもかかわらず、忠実派の党員はみな、このサイトの存在を知っても、おそらく上級機関か中央に「こんなサイトがあるが放っておくつもりか、何とかするべきだ」と進言する程度で、自ら『さざ波通信』の編集部に警告のメールを出していないようです。少なくとも、「お知らせ」で書かれている内容を読むかぎり、今回のあなたのメールが初めてだったようです。ですから、やはりあなたの行為は、それなりに勇気のある行為であったと私は思います。
 だからこそ、私は、その勇気をもう一歩進めて、公開の上で論争をした方がいいと思うのです。A同志はおそらく、こんなサイトに意見を公表すれば、批判的意見を持った党員から袋叩きにあうのは目に見えていると思って、公開を希望しなかったのかもしれません。あるいは、たとえ警告のメールだったとしても、このようなホームページに自分の意見を公開すること自体が、規約に反する行為だと思ったのかもしれません。しかし、いずれの心配も杞憂だと思います。
 ここに投稿している党員は、私も含めて、たしかに中央指導部の現在のあり方に大いに疑問を持っているし、厳しい批判意見も持っています。しかし、それでも党員でありつづけているし、党を辞めようとはまったく思っておりません。つまりは、やはりどこまでも同じ党のメンバーであり、同志なのです。おそらくは、お互いに素性を知らないままどこかの集会や学習会などで知り合えば、十分に同志として親しく接することができるでしょう。私はあなたのような意見の持ち主が党の多数派なのは重々承知しているし、それを踏まえた上でなお党にとどまっているのです。
 私の支部にもやはり、中央の言うことには絶対に服従する忠実派の党員がいます。しかし、お互い面と向かい合って議論すると、どうしても感情的になり、建設的な討論ができません。相手も内心では必ずしも中央の見解に同意していないかもしれなくても、保身からそれは口に出しません。
 その点、ホームページにおいては、面と向かい合っているわけではないし、お互いの素性もわかりませんので、比較的本音を出しやすいと思いますし、また、このサイトの場合、投稿したものを掲載するという形式をとっているので、掲示版と違って、論争が感情的になりにくいという利点を持っています。ですから、ぜひあなたの意見を公開して、私たちと討論をしてほしいのです。
 また、このサイトそれ自身が規約に反しているので、そこに意見を公開すること自体だめだとあなたは思っているのかもしれませんが、それは、規約上、まったく問題ないと思います。少なくともあなたは、このサイトをたしなめるという立場から意見を述べるわけですから、中央に誉められることはあっても、処分されることは絶対にないでしょう。それに、匿名で意見を述べているかぎり、身元がばれることは、まずないですし。
 というわけで、A同志、ぜひあなたの意見を公開してください。そして、建設的な討論をしましょう。