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党員用討論欄

もっと豊かな感性を

1999/9/28 地方議員、40代、地方議員

 私たち地方議員は極めて多忙です。特に町村議会議員、市議会議員は多忙です。議会の関係はもちろんのこと、あちこちの党支部から、支持者から、町内の方から、時には全く見知らぬ方からと、たくさんの注文が飛び込んできます。まさにどぶ板と言っていいでしょう。それに加えて、各種選挙応援、支部指導、膨大な配達集金、地区委員会からの党勢拡大の要請、様々な、本当に様々な党内外の会議・寄り合い・行事。
 この状態は議員の感受性を日々削り取ってしまいます。人の悲しみを悲しみとして受け取ることができず、片づけるべき仕事の一つとして事に当たってしまうことになります。
 どこへ行っても暮らし・福祉としか言えない議員になりさがるべきではないはずです。人間の痛みを感じ取れるのが、本来わが党の議員であるべきです。人間性が麻痺していく、それは恐ろしいことです。
 議員が本来の任務を果たすためには、驚くほどの学習(党の関係だけでなく、文学や科学やありとあらゆるもの)と感性を豊かにする芸術(赤旗で論評されているものだけではもちろんない)に触れることが必要だと考えています。シェークスピアに精通している議員がどれだけいるでしょう。スラバを知っている議員がどれだけいるでしょう。ディープフォレストを聞いたことのある議員がどれだけいるでしょう。美術館に出かける時間のとれる議員がどれだけいるでしょう。
 『しんぶん赤旗』を読むのが精一杯、これが議員の現状ではないでしょうか。こうした状態は絶対正常ではありません。ガンの手術のために入院した党員にまで電話(病院の)してきて『赤旗』を増やしてくれというような「指導」しかできないようでは絶望的ですが、私たちはがんばっているのです。本当にがんばっているのです。中央の方々、これをごらんになったら是非是非お考え下さい。
 批判のレスをいただくことは承知ですが、現状を知ることからしか出発できませんので。