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党員用討論欄

党内でたたかうべき>山本さんへ

1999/10/15 澄空望、30代、会社員

 元党員でなく現党員ですが、山本さんの投稿について思うところがあったので、投稿することにしました。
 今回のご投稿を読むと山本さんは離党する意向のようですが、私は非常に残念に思います。なぜなら、民主主義とは少数者の意見や権利を尊重することであり、それは実際に少数者が声をあげることによってしか勝ちとれないものであると私は考えているからです。そのことは、社会であれ党内であれ、同じことであると思います。

発言が認められなかった問題
 少し前の「げじげじ」さんとのやりとりの中で、私は、19回党大会前の党会議で批判的意見を述べて、その後党機関より「意見を持ちつづけるならば除籍」と言われたことを紹介しました。
 当時、19大会にむけての地区党会議レベルの会議に代議員として出席した私は、山本さんと同様に発言通告用紙を提出しました。通常、党会議での発言(そのほとんどは討論ではなく活動報告ですが)は拍手や掛け声に迎えられるものですが、私の発言を迎えたのは200名以上の沈黙でした。しかし、休憩時間には「あなたのように思っていてもなかなか言えるものではない。勇気ある発言だった」と話しかけてくれる人がいました。
 以上が私の経験なんですが、そのときもあらかじめ発言者が党機関によって組織されていましたが、それにもかかわらず、私の発言が認められました。これは純粋に議事運営上の問題であり、党の規約や体質といったものではなく、追及すればすぐにでも改善される問題でしょう。また、声をあげれば必ず支持してくれる人はいると思いますので、山本さんも勇気をもってたたかってほしいと私は思います。

もし理不尽な対応を受けたら
 ついでながら、参考になればと思い、私の当時の経験をもう少し述べたいと思います(JCPウォッチでも議論があったようですので)。
 私は党大会後に党機関から呼び出しを受け、「異見を持ちつづけるならば除籍」と言われたわけですが、まずこれは中間機関の暴走ではありませんでした。なぜなら、私と党機関との「話し合い」には、中央から幹部が派遣されてきたからです。当時の中央の見解では、大会前には異見を述べて議論してもよいが、党大会後には疑問は「氷解」しなければならない、大会決定無条件実践の立場から異見をもってはいけないとされていました。
 私のおかれた状況は、「私ひとり」対「中央も含む党機関」でした。党会議とは違い、誰も声をかけてくれない孤立した状況であり、文字通りの「密室」でした。当然ながら私はどうするか悩みました。「除籍されるくらいなら、自分から辞めてやる」とも一時は考えましたが、規約に意見の保留という権利が明記されていることに確信をもち、離党するのでもなく面従腹背するのでもなく、規約を楯にして意見の保留を貫きました。おかげで、党機関からその後も再三呼び出されるはめになりましたが。
 少し話が変わりますが、浩二さんが書いておられた「江戸川区事件」のHPをみました。そこに書かれている党機関の対応については、たぶん事実であろうし、HPを立ち上げた人の怒りにも共感できますが、たたかい方としては納得できないものを感じました。それはおそらく、彼が入党まもないことと関係があるかもしれませんが、日本の変革という観点(党員としての自覚と言ってもかまいませんが)に欠けるからだと思います。事実、状況は違いますが、私のようなたたかい方ではなく、党を辞めてでも裁判でたたかうようなことを示唆しています。
 山本さんも、日本の変革を志すのであるならば、党に留まってたたかってほしいと思います。よほど意志の強い人であれば別ですが、たいていは、党を離れれば、変革の事業からも離れることになるのがオチであると思いますので。