よくありますね。実務に疎い(というよりも能力に欠如している)機関というのは。
まあそのことを嘆いていても仕方ありませんし、一刻も早く何とかしなければなりません。その方が党のためです。実務に疎く対外的に迷惑をかけるような政党は国民も信用しません。
さて、具体的には何をするかというと・・・。
金銭問題に関してはハッキリと「〇〇しないのならばカンパは出さない」と明言することです。最初のうちはいろいろ波風も立ちますが『不屈の闘志で』断りつづけることです。
私たちだってありあまる中からカンパをしているわけではないのですから、会計報告を見たり、領収書をもらうことは当然の権利です。
私もよくわからないカンパは拒否するようにしています。
「いやらしいですけど少ないバイト代から、気持ちとしてのカンパの金額を決めるのに、会計資料があれば意思形成過程の一部になると思っているのは、自分だけでしょうか?」
とお書きですが、いやらしくもなんともありません。あなたのバイト代は労働の対価として受け取っているものですから当然です。
私も学生時代に機関紙の配達をしたり、地区委員会の宿直をしました。宿直といっても、仕事があるわけでもなく、電話番をするぐらいですし、書籍部の方には申し訳ないですが、新刊本を読み漁りました。で、割り切って全額カンパとして入れていました。しかし、ハッキリさせておかないといけないのは、あくまで無償奉仕ではなく、宿直手当を一旦受け取ったあとで入金することです。その場で入金するのなら、ハッキリさせるために党費など帳簿に必ず残るような性質のお金として入金してました。
機関紙に関する伝達系統の不備があるならば、ハッキリと「もう機関紙配達は止めます」といいましょう。それぐらいしないとたぶん変わらないでしょう。もし、収入の上でつらいのならば一般紙の配達をはじめられたらいかがでしょうか。そこで実務を身につけて機関紙配達を再開されてもいいように思います。
「そうは言っても読者への責任があるし・・・」と思われるかも知れませんが、実務も拡大も両輪で発展していかないのならば必ずどこかに無理が来て、結果としていいことはありません。エレベーターのないマンションの5階に日刊紙読者がいて、配達で無理をしていたある議員が「あそこの読者早く止めてくれないかなぁ」といっているのを聞きました。その議員さんを責めるわけではないですが、こういう風に考え出したら何のために拡大しているのかわからないでしょ?
ポストの清掃問題は責任の所在をハッキリさせることです。「何月は誰」といった具合にローテーションを組まないと無理なように思えます。
ここまで個人で対処できる方法を書きましたが、世間の常識が党内でも常識になるためには公の場で(行動も含めて)訴えつづけなければならないと思います。例えば、あなたが支部の指導部に入っているのならば、一般にも通じる常識で支部を運営しましょう。会計をやっているのならば支部会計報告だけでも定期的にやりましょう。機関紙係をやっているならば機関紙実務に精通しましょう(機関紙実務については党中央から手引きが出ていたと思います)。
支部や機関の人にはしつこくいいましょう。行動参加の確認や機関紙拡大についてしつこく追求されるのですから、こちらも運営に関してしつこく追及しましょう。
党中央に訴えるという手もあります。すぐに対応があるわけではありませんが、「赤旗」の「学習・党活動版」に「機関紙の実務は正確に」といった記事になって出ることもあります。また、党中央から機関を通じて事実確認もありますからかなりのプレッシャーになることでしょう。中央の訴願委員会はかなり誠実に対応してくれます。ただし、直接こちらに返事をくれることはよほどのことでないかぎりないのでわかりにくいですが。問題提起や意見以外の単純な質問などはそれぞれの担当部署に手紙や電話で問い合わせると回答してくれます。(私も外交問題で国際委員会に質問したことがあるのですが、丁寧な返事と資料を下さいました)
「支部会議や個人的に意見言っても、なかなか結論まで達しなかったり、時間なかったりでうやむや、最後には『そういう考え方は、普通の会社員の考え方だよね』なんて言われてしまったら、何も言い返す気力は無くなりました。」
とのことですが、そのお気持ちはよくわかります。私もそんなことが何度かありました。でも、『普通の会社員の考え方』も通用しない党が果たして『普通の会社員(いいかえれば労働者)』に通用するとでもいうのでしょうか。
「支部長、議員にこんなことで憤り感じてるって言ったら「それは、まずいね。直すように、言っとく、○×会議で議題にする」の後は、モチベ-ション、それに、僕に謝られても、困るし、1~2ヶ月たっても、何の回答無いと言うことは、記憶の片隅にもないんでしょうね。」
記憶の片隅にもないかどうかはわかりませんが謝るだけでも大したものです。何年か前なら「それがどうした!」と一喝されたことでしょう。
あなたが「私は共産主義者だ」と一番感じるのはどんなときですか? 党の会議に出席しているときですか? 赤旗を読んでいるときですか? 古典を読んでいるときですか? それとも選挙活動をしているときですか? 配達をしているときですか?
よく考えてください。共産主義者は団結する必要があります。私もいまの党運営に不満や反感を感じることがあります。政策に疑問を覚えることもあります。しかし、我々は団結しなければ勝利することなどありえないのです。いろんな思いがあっても団結するのです。その中で批判と自己批判、切磋琢磨して共産主義者として成長するのです。
ま、硬いことをいいましたが、日常生活を送る上では日常の常識が役に立ちます。「ギブアンドテイク」で行動されてはいかがでしょうか?