党大会がおわりました。日刊紙では、自画自賛と「ほめ殺し」といってもいいくら
いの、壇上と代議員の礼賛合戦が連日掲載されました。紙面をみてると、カルト宗教
の機関紙のような異様さを感じました。
とんびさんの言う通り、日曜版1/11号のトップが「都交響楽団」だったのには、
力が抜けてしまいました。1/18号も、読者のうちではごく一部のコアな党支持者
向けの構成。こんな報道姿勢は、戦時体制に赤旗が協力していると思われても仕方な
いくらい、情けないことです。
またぞろ党幹部は、「大運動」を叫んでいますが、この新聞を国民・読者のニーズ
に応えたものに改革することなしでは、130%の拡大はおろか、読者流出は止まら
ないことでしょう。
大会では機関紙部門の責任者に関口氏が留任しましたが、自浄作用は期待できそう
にありません(紙面改革において)。
目標を設定するのは自由ですが、その大きな目標に向けての具体策が欠けていると
私は思います。「科学の党」を自認しているようですが、科学は客観的事実をありの
まま見つめることから、全てが始まります。事実を勇気をもって見つめる誠実さが今
の党の姿勢からは感じられません。庶民の命を守ることより、組織を守ることに汲々
としている感を持ちます。
組織の求心力を維持するためには外敵を作ることがてっとり早い訳で、自公は言う
に及ばず、民主の護憲派も社民もすべて敵に仕立てて、党は自動的に参院選でも全選
挙区に候補者を立てて、衆院選と同じように国政への影響力を衰退させ、結局のとこ
ろ、自公の延命を助けることになるでしょう。
ジャーナリズムとしての赤旗の存在価値は、イラク派兵を中心にして報道・言論・
思想の自由を奪おうとする勢力にこの約10日間抗わなかったことで、随分下落した
ように感じます。党中央の突風に流されて、国民に真に必要な報道が出来なかった編
集部は、赤旗の一般紙に対しての有意性を失わせ、国民の上に党を置くという姿を露
呈させました。
赤旗にタブーはない、と赤旗は自画自賛していますが、赤旗の最大のタブーは自ら
の足下・党自身であり、それを克服しない限り、赤旗は外へと拡がっていかないこと
と断言します。