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獏さん

2004/1/30 天邪鬼、60代以上、画家

資本論を3巻まで3年かかって読みましたか。すごい。僕は28才の頃河上肇の訳で読みかけたのでしたが直ぐにつまずいたのでした。それから10年おきに読み始めるのですが剰余価値辺りで投げ出してしまうのです。
実は八幡浜へ4年前は足しげく通っていました。内子町思い出したくないほど懐かしい。大洲で個展をしました。だが、個展の2日目の夜、八幡浜商店街のあるスナックでヤケ酒をしたたかに飲んだあと、もう夜中の11時といえば、人っ子一人いない商店街のアーケードの道を歩きかけて仰向けに転倒し、腰骨を打ち死ぬほどの苦しみを味わったのでした。
個展が終わるまで旅館にも銭湯にもいけないほど腰骨をいためたので波止場に車を停めてその中で寝起きをしていたんだった。確か9月だったから体は汗で臭くなるので海岸沿いを西に走り観音様のある岬の水道で早朝にからだを拭いたりして会場に行きました。
個展がすんで辛うじて荷物を積んで高速を走り家にたどり着いたんですが、そのまま寝たきりになり、年末にはあまりの痛みをこらえたせいで胃潰瘍になってひと月入院したんでした。ホームページが出来たら八幡浜のある部落の風景をお見せしますよ。
さて入院するときに資本論を持っていったんですが案外入院生活は暇なようで暇がないのです。やれ検診だ、食事だ、見舞い客が来る、女房が来る、結局資本論は一巻を読みきれなかったのです。なんだってマルクスが悪いのか翻訳者が悪いのか革命の書、資本論は難しい。
資本論では本文よりも小さい文字の脚注が面白かった。よくも三巻まで進みましたね。あと少しだ、がんばれ。
存在が意識を規定する。このままでは生きていけない階級とこのままのほうが結構な階級の意識の差が綱領問題でしょうよ。選挙で過半数を取ったら社会主義、ゲームじゃあるまいし。獏さんに書くときは肩が張りません