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保守二党論と社会ファシズム論

2004/1/17 百家繚乱、50代、事務職

今日のジャーナリズムでは、昔の「保守」とか「革新」とか言う言葉は、流行らない。
大体において、一般国民から見ると、共産党こそ、「保守」勢力と見られている。
何でも、変えれば良いと言う者じゃないが、世界の構造変革に伴って、日本の構造も変えていかなくてはならない。
ベトナム戦争で世界が揺れていた頃は韓国・ASEANN・中南米のほとんどが、軍事独裁国家であったし、世界は東西のブロックに分かれて、軍事的に対立していた。
この頃の、左翼勢力は、「自由と民主主義、平和」を目指す「革新」勢力と言えたが、今日の世界の構造は、全く様変わりしている。
今日の世界は、「グローバル化・規制緩和・民営化」に向かっている。
共産党は「革新」勢力を自認するが、このような世界の動きの中で、日本をどう革新する気でいるのだろう?
今日の共産党の政策は、どう見ても、一種の抵抗勢力・保守勢力にしか見えない。

「保守二党論」は共産党の「独善主義・孤立主義」を、明確に表現している言葉であることを悟るべきだ。
過去の「栄光」を忘れることが出来ない古い世代の支援を独占しようとしても、何も生み出せない。
かつて、コミンテルンは「社会ファシズム論」で、自分の味方とするべき仲間をどんどん敵側に追いやって自滅した。
一体、共産党単独で何が出来るのだろう?
「社会ファシズム論」はコミンテルンを解体しただけではなく、反戦運動全体に巨大な打撃を与えたことに注意すべきだ。
「社会ファシズム論」は、背後からファシズムを支援し、世界中を戦乱の中に叩き込んだ。
今日の日本共産党が、「保守二党論」で、同じような役割りを果たさないように注意すべきだろう。