わざわざ言うことでもないのだが、今日の自衛隊イラク派兵、改憲、そして日本共産党の綱領改定等進行する事態には、人が、社会を構成する圧倒的多数の人々の事が、スッポリ忘れられているように思えてならない。
イラク派兵では小泉や石破の、日本政府の思惑だけが先行し、戦場に行かされる隊員やその家族は「小泉や石破自身の大義」の為の、ただの付けたしであり捨石になっている。
小泉も石破も、ブッシュも沢山のSPに守られ何処に行っても殺される事はない。しかし隊員は行ったらその日から毎日、毎時間、毎分、毎秒生命の危機に曝されるのだ。残された家族、恋人はその日から毎日、毎時間、毎分、毎秒がそれこそ地獄の責めに曝される。ましてや隊員以上に多数現地に飛んだ異様な「従軍記者」さえ、目にしたものを自由に報道すら出来ない情報閉鎖の中では、隊員の安否などまともに入るわけもない。
大本営発表のように「とぼけたバカボン(ママ)福田」が言うことを聞かされて家族が安寧の眠りなどに就けるわけがないのだ。
イラク派兵はなんとしても阻止しなければならない、それこそ隊内総反乱、戦艦ポチョムキン的な隊員の反乱によってでも、食い止めるしかないような気がしている。
そして「改憲問題」、憲法の前文を含めた何処を見ても読み直しても、現在この国が進もうとしている状況は許されてはいない。国会議員が国会議員であろうとすれば憲法を尊重し擁護しなければその責をまっとうすることは出来ない(99条)、小泉や石破そして大半の国会議員がその責を果しているとなどとは言えない、古賀潤一郎の学歴詐称など、それに比べたらほんの些細な事、どうでもいい事柄に過ぎない。マスメデァを動員した奴等の「目くらまし」にもういい加減気づこう。
この国の圧倒的多数の人々は間違いなく戦後この方、この憲法によって平和を享受し、守られ生き延びて来たのである。
小泉など為政者の甘言に騙されてはならないし、その用意された土俵などに決して乗ってはならないし乗る必要もない。
そして新しいとする「改訂綱領」、日本共産党はいつから大衆を投げ捨て不破や志位のチンケな私党に成り下がったのか、党大会でのたった一人の、それもどうでもいい反対しかないとは、情けないというより党内民主主義の、民主集中制とかの未成熟ぶりが示されている。
99,9%だぞ!
あれだけの羅列されただけの文言に、ひとつの文句も言えない政党や党員にサダム・フセインや金正日の独裁を非難できる資格などありはしない。
自由な討論が保障されずに、何処が「民主主義革命」なのか。
マルクスは150年も前に書き記している、「プロレタリアの運動は、圧倒的多数者の利益のための、圧倒的多数者による、自立的な運動である」と、少数者の利益や特権を守り(大企業に「ルール」を要請し、天皇制まで認める事など)それに擦り寄る「共産党」とは一体何なのだろうか?
そして党決議は「どんな激動の情勢の下でも、選挙で勝てる強く大きな党を草の根からつくりあげる」と締めくくっている。
一桁に満たない勢力しかない政党が、まず何よりもやるべき事は党の地道で、必死で懸命な建設と、その再建であって選挙に勝つことではない。
選挙に勝つということは議会の過半数を取ること以外何ものでもない。参議院選で5議席だけしかを目指さない「党」が大衆の圧倒的支持の獲得を忘れて、内部的自己満足に陥ってしまったら残されるのは真面目な党員・大衆の離散であり、衰退の道だけである。
なぜこんな単純な事が理解出来ないのだろう?もう脳みそが腐り切っているとしか言いようがない。