理性主義者さんは、2月24日付の投稿で、私の投稿に対して、いろいろ言ってい
ますが、人の文章を引用する時には、面倒でも、省略せずに、正確に引用してもらい
たいものですね。省略のやり方、引用のやり方によっては、引用された側が主張した
事と、全然違う文章になってしまいますから。
私が、2月17日付の投稿で、書いた文章は次の通りです。
「私の方も、耳が悪くても出来る仕事には、どんなものが有るだろうか、と考えて いました。ですから、事務や営業の仕事は、最初から諦め、製造現場での仕事をずっ とやってきたのです。大学卒業であるにもかかわらず。
今から思えば、難聴であることなど気にせずに、事務の仕事を探せば良かったので す。自主規制などせず、補聴器を使えば、電話の声は聞こえると突っ張ればよかった のです。難聴者でも、事務や営業の仕事はできるのです。」
これに対して、理性主義者さんは、
「『製造現場で、…大学出にも関らず』との、ご発言は貴殿の人格を 疑われる恐れがありますので、自粛なさる事をお奨めします。」
と、おもしろい発言をしています。
再録した、私の前記の文章が、どういう理由で、人格を疑われる文章なのですか。
あなたは、障害者は、黙って、文句を言わずに、嫌な仕事もやれと言うのですか?
障害者は、職業選択の自由や労働基本権など主張せずに、就職差別をされても、黙っ
て、それに従え、と言うのですか?
私や、天邪鬼さんは、ただ、耳が悪いだけ、足が悪いだけです。ただ、それだけの
話です。それなのに、なぜ、就きたい仕事にも就けないのか、全人格を否定されるよ
うな仕打ちを受けなければならないのか?私や天邪鬼さんが問題にしているのは、こ
の点です。
障害者というのは、誰でもなります。そして、損傷した体の機能は、必ずしも回復
できるとは限りませんし、必ずしも、障害を克服できるとは限りません。問題は、そ
の時です。
建物や駅などを、障害者でも利用しやすいものにして欲しい。聴力障害者のために、
手話通訳者や要約筆記者を派遣して欲しい。車椅子や補聴器などの補装具、障害者で
も使える日常生活用品を安く、誰にでも手に入るようにして欲しい。
体に障害があるというだけで、全人格を否定するような差別をしないで欲しい。障
害者にも、健常者と同じ基本的人権、労働基本権、健康で文化的な生活をする権利を
認めて欲しい。それが私の主張であり、天邪鬼さんや、Kさんの主張であり、多くの
自覚的な障害者の主張です。
そうすれば、体の機能が回復しなくても、障害者は、普通の人間として生きていけ
ます。単に、足が悪いだけ、耳が悪いだけの普通の人間として。
このような主張に対し、理性主義者さんにとっては、どこが問題なのでしょうか?
「貴殿の人格を疑われる恐れがありますので、自粛なさる事をお奨めします。」と
いう言葉は、理性主義者さんに対して、言った方がよさそうです。