桃のつぼみもふくらみ始め、カラスは相変わらず、ゴミ餌がないないと、夜中でもあわれな鳴き声をだしておりますが、ともあれ、日々、何とかご飯粒をたべ、夜はあたたかな布団の上で体を休めることができる人間が大方ではないかと思います。
そうはいっても、この世は火事、強盗、殺人、明日はわが身といった犯罪事件があふれかえっております。今日の新聞は一面がオーム麻原の死刑判決を大々的に報じておりました。昨日は、坂本弁護士一家殺害の直接原因になったTBSのテープ事件を当局は長時間検証していましたね。
警察のおぞましい差別と適視、国家権力の犠牲ともいえるこの事件でした。おざなりの捜査が引き起こした二次被害ともいえる地下鉄サリン事件、何千人のいまなお重い障害に苦しまれている人々と遺族と家族。
こうした、ニュースを皆さんは、どう検証されたでしょうか。
国家に貶められかけた河野義行さんの妻・澄子さん、8年目の今もなお河野さんの忍耐強い愛に支えられています。
国は、こうした人たちへのなんらの保障もなく、ほったらかしにしながら、このオーム事件を機に、「異物拝す感情むき出しに」(映像作家・森達也)、日本は激変しました。「オーム事件以降、他者への寛容さを失った日本は、そのまま9・11以降の米国に重複し、パナウェーブで狂奔しながら拉致問題で憎悪と排斥感情をむき出しにする現在へと直結する。オームによって喚起された過剰な危機管理意識は、仮想敵を見つけて先制攻撃を繰り返しながら、充足することなく更に肥大する」
私は坂本一家弁護士事件のことを知ったのは、御茶ノ水駅での垂れ幕と署名ででした。その頃はトンと意味がわからず、署名も半信半疑でした。突然一家が消えるそんなSFじみたことがあるのかというおどろきでした。
ですが、その後、9・11に端を発した米国のむきだしの米帝支配主義と、日本のこれまたむき出しの米国への屈服と戦争加担をみると、これらの事象は連なっていると認識できます。
また、国の対応をみていると、「泳がせていた部分」も見えてこようというものです。事件の被害者たちに保障も省みず、天皇制維持やイラク占領には何十億、何百億もの予算をつぎ込みながら、人殺し維持とそのマシーンには、毎年5兆~6兆という予算を計上する。
さて、何人かの方から、私への反論なり、忠告がありましたが、同じことばかりなぜ、言わねばならないのかと、正直、うんざりもいたします。
私は、戦争・人殺しがいやでいやで怖気を振るいます。米国はテロ首謀者と称して、オサマ・ビンラディンを大量破壊兵器で追いかけまわし、何万というアフガニスタン民衆を殺戮いたしました。日本もイーディス艦を派遣し、この戦争を支持しました。そして、これ以降、日本の国内事情と併行して、戦争法案がつぎつぎと、成立していきました。日本は確実に180度舵を切る国になったのです。国民保護法もまことしやかに語られ、教育基本法・憲法改悪が最後の総仕上げとなって待ち構えております。
こんななか、天邪鬼さん、大樹の陰さんを中心として、今の国家構造の危うさを的確につき、まやかしを見すえる投稿が忍耐強く、このさざ波でありました。現実は99%がゆであがりつつあるかえるばかりのなかで、そうしたかえるは、最後まで、自らの位置に気付きもしません。ここで、憤慨されている方、そうした表現を危惧しているかた、いったい、あなた方は、どこにおすまいなのでしょうか?
「ゆでがえる」論は、筑紫さんをはじめ、宮台さん、信太さんなど、偉い方々も口にしています。これに言及したフランスの寓話も、50万部もうれたとか、なぜに、私が同じように憂えて早くから口にすれば、「言葉狩り」にあい、著名な方が言えば、非難の一つも起きないのでしょうか? 面白いですよね、まったく。私には印税さえも入ってきはしません。
また、前回も言いましたが、私は、そうしたゆでがえる的な意識・お人の典型ををこの期に及んで「無邪気な無自覚な人」などと、そこまで、侮蔑できません。明らかな意図的な「右翼の攻撃」とみなしています。この時期にですよ。この温度差がわからないひとは、正直言って、さざ波参加の資格はないのではないでしょうか。一部の人のように、何度アクセスしても、その意味が分からないのでしょうから、無意味です。 この今の日本の動きは、かつて、小林多喜二が殺された頃と酷似し、共産党が今、多喜二側でなく、殺す側に組しようと逡巡しているときではないのでしょうか。
Kさんの投稿をお読みになれば、それくらいわかるでしょうが。
とにかく、阿修羅でもいいましたが、私は温度差があまりにあるかたとは無理に対話しようとも思っていませんし、明確な戦争遂行者に関わっている暇はありません。そもそも、このさざ波は本来左翼であって、「かつての妄想狂のお方」のように、「暴論」(本人は異論といっております)を容認できないさざ波は「民主主義を語る資格」がなく、「共産主義の原点に立ち帰る」という事は、左傾化を強め、共産党の消滅を意味することになるわけですから、自殺行為に過ぎません・・・などという、これまた、相変わらずの妄言狂のお方の存在を確認したわけですが、ここまでくると、もはや、物理的にも、立派な反さざ波勢力なわけです。右翼が跋扈するのも、うなずけるというものです。
それでも、悪意はない多くの皆さん、どうか、今水面下で起こっていることを、一つでも、おろそかにせず、陽だまりのようなサロンを求めることなく、戦時下にふさわしい戦いをやっていきましょうよ。もう、かなり遅いかとおもわれますが。
時として ゆでがえるなり 春の宵
くたびれて 釜の温度に いやされし