ナショナリズムの高揚は排外主義の危険を伴う。
これを前提と考えると、一つの疑問が生じてきます。
日本共産党のポスターに書かれているこれ。
いつまで続ける アメリカいいなり
これって、どう考えても民族の自尊心に訴えたスローガンですよ。
「ゴーマンかまして、よかですか?」の後に続いてもまるっきり違和感のない。
このメッセージは、明らかに危険です。
パンドラの箱を開けるようなもの。
ヤンキー・ゴーホームの『ヤンキー』がやがて別の言葉に置き換えられていくことの恐ろしさを想像すべきではないですか?
ちなみに、仏共産党が衰退していく80年代以降、逆に勢力を伸ばしていったのがルペンの国民戦線。これを『右傾化』の一言で片付けるのは思考停止だと私は考えます。
自分達の言動が自分達の意図とは全く逆の結果をもたらす可能性。
これは、左右に関係なく考えなければならない問題です。