1月7日付の産経新聞によると、石原東京都知事は年頭の挨拶で「東京は前衛でいこう。前衛というのは新しいモデル、パターンを作ること。現場感覚がない人間には絶対できない。日本の行政の前衛になろう」と檄(げき)を飛ばしたとのことである。なんとも人を食ったオッサンである。共産党の綱領改正案はすでに昨年からマスコミを通じて報じられていたから、あの石原知事のこと、それを知ってあえて使ってみたくなったのだろう。それにしても、本家本元の共産党が党大会で否定しようと躍起になっている概念を、右翼の大物がまた表舞台に引っ張り出すのだから、情けないやら、あきれるやら。