「京都市長選/大阪知事選の成績」(2/8付)と題する私の投稿に対し、桜坂智史 氏から「誤謬がある」とご指摘があったので、お答します。
上記投稿で、私は「広原盛明氏の得票数と得票率は、90年代以降4回の同選挙にお ける共産党系候補の中で最低であった」と書きました。重ねて言いますが「90年代以 降4回の同選挙」と限定しています。どこか数字が「誤謬」なら、具体的にご指摘下 さい。
そもそも、この投稿はあくまで読者のご参考までに、両選挙の数字を客観的に挙げ たに過ぎません。桜坂氏の投稿表題には「~京都知事選論に対する疑問」とあります が「京都知事選」でなく「京都市長選」です。また「論」というほどのものではあり ません。
折角のご指摘なので、少し補足します。桜坂氏は「(広原候補の得票率は)表の木 村候補、湯浅候補の得票率をはるかに超えている」と指摘されています。数字はその 通りです。しかし、湯浅候補(85年)の時は、他に新自ク推薦の有力候補が立ち、三 つ巴の選挙戦でした。また木村候補(89年)の時は、社会党・社民連推薦候補と、無 所属ながら前市助役も立ち、有力4氏の争いでした。その中で、木村候補は321票差 という惜敗で、未だに語り種の選挙だったことは、ご承知と存じます。
確かに広原候補の得票率はギリギリながら40%台であり、湯浅、木村両候補は30% 台でした。しかし今回選挙は、事実上、現職対広原候補の有力2氏の争いで、しかも “無党派層”の票を吸収しやすい、時代背景でした。80年代選挙の環境に比べると、 ちょっと物足りない数字ではないでしょうか。