赤旗の選挙分析は、いつも同じパターン。直近の成績の悪い選挙を引き合いにだして、それより今回はこれだけふえましたよ、という書き方。
本来なら同じ選挙と比べるのが普通。前回の鰺坂氏と比較するのが筋でしょう。
今回は共産比例票(衆院)すら固められなかったというのが妥当な見方だと思います。
党は弱みを見せるのが本当に嫌いですね。いつも上昇気流に乗っているかの如く、事実を粉飾したがります。この姿勢のおかげで、いつの間にやら議席が減り読者が減り支持者が減っているということに気づきにくくなるのでしょう。
その演出が、事実を見つめようとする視点をぐらつかせ、運動員や全国の支援者に「よく頑張った。これでよかったんだ」という気持ちにさせてしまいます。でも、この分析・総括なしに感情的な安心感を与える党の習性が、だんだんと党の力を削いできたように私は思います。
党を指揮する人たちは、事実を公表することをどうしてそんなに怖がるのでしょうか。少なくとも善戦論を流すよりも、宮本氏再選のためには、党の弱さをさらけだして陣営の引き締めを図った方が得策のように思えるのですが…
事実を見据えて、党のことも無茶苦茶なこの国のことも、危機感を持って事に臨まなければ、打開していくのは難しいでしょう。