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理性ってなに?思わず腰が抜けてしまいました

2004/3/12 よらば大樹の陰、50代、苦闘するフリーター

「優生学」と言うものがあります。
一般的にはナチス・ヒットラーがその大元と思われているようですが、実際はルソー など遠く西洋のルネッサンス時代にはもう唱えられていた、おぞましく非人間的な思 想、学問であり、現在も日本やアメリカでも堂々遺伝子操作の分野などで、幅を効か している考え方です。
それがナチス時代には「障害者は世の中の生産に役立たないから抹殺しろ」とか、ユ ダヤ人やジプシー(ロマの人々)の血は「ドイツ民族に害を与えるから殺せ」とか、 断種やガス室も含め、ヒットラーの歪んだ人種主義、純潔思想に根拠を与え、広がり、 あのような甚大なな被害を与えたのです。これは日本軍による731部隊の細菌・化 学兵器研究にも通底している思想です。
おそらくあの輸入血液製剤による薬害エイズ・HIV事件(血友病)や、らい・ハン セン病に対してのこの国の医学界が犯した犯罪的事件の、原因の背景を構成している 思想の一つだと思います。
この前に発覚した、妊婦の着床前診断などは、明らかにこの思想が根底にあります。
理性さん、貴方は車椅子に乗って、国会議事堂周辺の深い地下鉄のエレベターの上か ら下を見下ろした事がありますか?
いくら駅員さんや介護が守ってくれるといっても、あの地獄へ転落するような恐怖感 は、私たち健常者には味わえない恐ろしさがあります。
確かに医療も、様々な機器やバリヤフリーなどの環境も、日進月歩で進歩する世の中 に私たちは生活しています。
まさに科学進歩の恩恵を得て、生き延びています。
しかしはっきり言って、現代のどんな先進的な科学をもってしても、私たち人類はい まだに本物の木の葉っぱすら作ったことがありません。
私たちはDNAでも遺伝子でも、前から持ち合わせのものを培養したり、組み合わせ たりしてただ利用しているに過ぎないのです。
人類は火星に探査機は送り込めても、そこいらのアメーバー一つすら作ったことがな いのです。
まだそれらはまさしく「神の領域」でしかありません。
人間の作ったものに「完璧なもの」など一つも存在しないのです。
科学の進歩なんてそんなものです、余り何でも科学でできると過信すると、私たち人 類は恐竜が生き延びた期間のその何十分の1しか生きられず、絶滅してしまうかも知 れません。
正直、私はすこぶる元気ですが闘病中の身でもあります。
医療に大いに不信感を抱いたことも事実です、いくらがん治療技術が進んだと言って も、末期がんの患者の大半はやがて死を待つしかありません、そして高齢化の進む中 でおじいさん、おばあさんはそれこそ毎日のように、まるでスーパーで野菜を買うよ うに薬を買わされやっと生き延びているのです。
科学技術の進歩なんてそんなものでしかありません。
私自身、受けた手術の結果如何では「障害者」になったかもしれません、私達が「障 害者」になるか健常者であるかはほんの一重の差なんです。
しかし先天性の重い障害をもって生まれた人や、幼い頃に障害を受けた人、そして交 通事故などで手足を損傷した人などが、元通りに身体が回復する事は、残念ながら現 代の医学技術をもつても皆無に近いのです。
だから私たち健常者は障害者の人々を支援し、温かく見つめ、見守ることが必要なん です、人間の個性の一つの現れとして、また障害者の方々の努力を支える為にもー。
あのアインシュタインも普通の健常者から見れば、頭脳が発達しすぎた「障害者」か もしれないのです。
この厳粛な事実を認めないで、余りにも科学や技術の進歩を礼賛すると、それこそ金 儲けの為の医学に転げ落ちるか、自己欺瞞を貫くしかならなくなってしまいます。
人類なんて大宇宙からすれば、ほんのちっぽけな砂の一つに過ぎません、だからその 狭い世界を、私たちに与えられた地球と言う自然が与えてくれた偶然の産物を、その 環境をみんなが必死で守っていかなければならないのです。
破壊された環境は、いくら最新の科学技術をもってしても回復出来ない。
人間には何でもできる、科学は無限だ、なんと傲慢に思ってしまうと破滅は直ぐそこ です。
天邪鬼さん、そしてこのサイトをジーッと見つめられている「障害者」の皆さん、本 当にごめんなさい。
勝手なこと書いてお気に触られた個所もあるかも知れません、私の「障害者」に対す る理解がこの程度だ、とお笑いいただいて、平にお許し下さい。
そして是非、様々とご教授をお願い致します。