クオリア様
「夏の蛤で、身腐って,貝腐らん」
思い出してはニヤニヤ笑いました。例の露店の八百屋とは、何とか仲良くなったので教えてやりました。僕の母は口を開けばそんなことを言ってたんですが生きてるうちにメモでもとって置けばよかったといまさら思います。ミヤコ蝶々によく似ていたんです。
あしたは「お母さん」の店に行く日です。あなたの文章を持っていきます。
そうだ、クオリアさん、文化遺産を残しませんか。あなたにはうってつけ、「昭和短歌全集」ならぬ「昭和啖呵全集」を出版するのだよ。南は沖縄から北は北海道までの「啖呵」を集めれば、爆笑列島になります。
四貫島は季節のない街です。私が住んだことのある町は昔、軍艦町と言われていたそうだがなんとなしにいやなイメージを浮かべます。夏は暑いから夏で、冬は寒いから冬で、草も木も土もない殺風景な町のどこがあなたは懐かしいんですか。
宮本輝の「泥の川」という小説は多分安治川の船上生活をする貧しい母子を描いたものでしょうが、あのあたりの川には洗濯物を干した小船が昔はずらっと並んでいました。すえた匂いのする泥の川から下町に貧しい人々人々の哀歓が漂う、そんな情緒が今も残っています。
ちかいうちに朝日橋から西を見た風景をスケッチしてホームページに載せるから見てね。
さざ波の投稿に反共的なものが多くなり差別や排外主義がこんなところにまではびころうとしています。ここはいろいろ違う意見をもっていても、どのようにして共産主義社会を実現するかを探求する場所だと思うので場違いな人は追い出されないうちに出て行ってくれと思います。大阪に「来はったら」お母さんの店に行きませんか。ゲテモノ好きなら田植え時には「ゆでがえる」が食えます。
いい忘れました。お母さんは戦争を憎むのですが天皇陛下を崇拝しているのです。
世の中を
なんのへちまと思へども
ぶらりとしては
暮らされもせず
墓碑より写す