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ウワシン(噂の真相)が終わった、そして松下政経塾について

2004/3/30 寄らば大樹の陰、50代、苦闘するフリーター

「噂の真相」がホントに終わった。
休刊する、休刊すると騒ぎ立て(イラク派兵に何の関係もなく)、とうとう2004 年4月号をもって終わった。
とりたて読者という訳でもなかったが、当初の「常識に切り込む」と言うか、世の中 のタブーに挑戦する姿勢は好きだったし、時たま新鮮でキョーレツな「物書き屋精神」 に触れることもあり、面白く楽しませてもらった。
まあ編集長の岡留安則さんが自覚しているように、闇のルートまでは行かないものの、 赤旗などにはとても真似の出来ない雑誌、天下のアカハタとは好対照なメディアだっ たと思う。
本多勝一等には真似の出来ない代物だったとも言える。
「さざ波」的に、斜に構えて世の中を見る人?には、それなりに人気があったのでは ないだろうか?
私自身は当初より、次第に芸能物、タレントスキャンダルに編集の重点が移るに従い、 せいぜい立ち読みファンに成り下がっていった。
そういえば「東京ペログリ日記」で稼いできた田中康夫や、「筆刀両断!」の佐高信 はどうするのだろう。
ご両人の持論展開の場、いやおふざけの場所が減ってしまった事にご同情申し上げる 次第である。
しかし、この雑誌で散々叩かれ、暴かれ、ヒヤヒヤさせられて来た政治家や、その道 のご大家など、また遊び好きのタレント達もきっと胸をなでおろしているに違いない。 そういえば岡留さん、終刊号に義理堅く私たちに「噂の真相からの最後のメッセージ」 として”松下政経塾出身政治家たちに気をつけろ!”と警告してくれている、ありが たく受けとめたいものだ。
ご存知の方もおろうが「松下政経塾」とは<あの松下幸之助が私財を投じて「日本の 若きリーダーを育てるため」に設立された、財団法人格をもつ私塾である。
そして今、その出身者がじわじわと政治の世界を蚕食し始めている。
自民党の高市早苗、逢沢一郎、民主党の前原誠司、野田佳彦、原口一博など衆議院議 員26名、参議院議員2名、そして都議会議員14名など地方議会議員、更には神奈 川県知事の松沢成文、かの横浜市長中田宏、杉並区長の山田宏など、数え切れない勢 力となっている。
松沢知事が改革派だ、住基ネットで中田や山田が頑張っているといって安心する事な かれ、彼らはそれこそ、政治信条としては超タカ派に属し、ネオコンにつながせる新 自由主義派の、現在の政治会派を横断した一大勢力を構成しているのだ。
おそらく隠れ松下政経塾派、彼らにシンパシーを寄せる2世3世の若手政治家、政治 家秘書等を名乗る政治指向の若者を含めると、既に自民・民主両保守政党を凌ぐ、大 きな勢力を構築しているのではないかと私は睨んでいる。
今、地方議会で跋扈する若手議員の相当部分は、松下政経塾グループではないかと思 われる、既に彼らは各地にネットワークを作り、議会が明けると東京の石原や、中田 などのもとに集い、勉強会を開催している。
私の住む地方でも昨年の総選挙の前、彼らが派手な「投票率向上パフオーマンス」を 展開して、街頭に進出しマスコミの話題をさらった。
結果として低迷する投票率アップには全く繋がらなかったが、彼らはそれによってこ れまで政治に全く関心を寄せていなかった若年労働者、学生を取り込み、地方での足 を持った一大政治勢力を形成してしまった。
この動きは、次の地方統一選挙と総選挙に、異様とも言える松下政経塾勢力を全面に 出して、登場して来る可能性がある。
この脅威は公明党・創価学会をも凌ぐものとなる可能性かもしれない。
彼らはこの間の、自衛隊イラク派兵の闘いの中ではっきりと戦争推進勢力、改憲推進 派として登場し、派兵反対派に「売国奴」、「非国民」の罵声を浴びせ、この間の学 校、保育園、病院などの民営化推進勢力の主体として動きまわっている。
首都圏の人なら、あの中田横浜市長の強引で、人を人と思わない市立病院民営化、保 育園の民営化攻撃をご存知の筈である。
そしてこの動きに無関心でいると、日本共産党はこの松下政経塾勢力によって国会で つぶされ、地方議会で苦杯を舐めさせられるだろう。
本当に党中央はご存知なのだろうか?心配になってしまう。
この動きを知り、根本的対応をとらない限り、日本共産党に明日はないかも知れない のだ。
そういう意味でも、皆さん!嫌がらず{噂の真相最終号}を是非買ってあげてくださ い、税込み510円で書店にて販売しています。