このサイトを見ていると、もう疲れるというか目がくらみそうです。
確か日本共産党は、ソ連のスターリン主義を社会帝国主義とか覇権主義とか名づけて、その路線とやり方を批判したと思います。
一時期は「ソ連の核はいい核だ」等と社会主義の母国・ソ連を礼賛していたけどその誤りに気づき、その後、「独自路線を取る」として中途半端といえ、はっきり決別した筈です。
「革命の輸出」と言われたソ連・スターリンの東欧支配はその誤りの典型で、その後の破綻・崩壊の大きな原因の一つでした。
それはまさしくその国の労働者・人民の意思を無視して、自らはプロレタリア革命とは全く異質の一国社会主義革命路線を取りながら、「共産主義的国際連帯」を口実として東欧の各国に武力で押し入り、傀儡政権を作り自らの支配下に置き、無理矢理歪な分業体制を構築した、それがフルシチョフのスターリン批判など展開しながら失敗を重ね、惨めに破産し1991年のソ連邦崩壊となるのです。
東欧で殆ど唯一、その路線を拒んだのは、今は亡きユーゴスラビアのチトーであり、そしてあの1956年の「ハンガリア革命」であり、そして中途半端といえ1968年の「プラハの春」ではなかったかと思います。
労働者国際連帯、インターナショナルリズムとは、よく考え学ばないと、とんでもない誤りを犯してしまいます。
私たち日本の労働者が、北朝鮮で抑圧され食料も満足に取れない人々と連帯するのは極当たり前です、しかしそれはイコール現在の拉致問題を切り口とした北朝鮮への排外主義を支持し、経済制裁に協力する事などでは全くありません。
まさに金正日体制を倒し真の朝鮮革命を達成する事業は、イラクでアメリカやイギリスの占領軍と決死の闘いを挑んでいるイラクの人々と同じく、朝鮮の労働者・農民の責任であり、当然の権利なのです。
労働者の国際連帯だから、また金正日が言うことを聞かないからと言って、私たちが義勇軍でも作り、武装して北朝鮮に攻め込み革命を支援するなど、幻想に過ぎないし、全くインターナショナルに反するスターリン主義そのものです、スターリンの東欧支配と同じです。
結局、スターリン主義が何なのか、なぜソ連邦や東ヨーロッパの共産国が崩壊したのかがよく理解されていないから、一見国際連帯とかインターナショナリズムに理解がありそうに見えて、全く違う結論に行き着いてしまうのです。
もう少しよく考えましょう、これではいつまで経っても共産党の再生・復活はありませんよ!