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嗚呼社会民主党、あなた方は何処に行くのか

2004/3/15 寄らば大樹の陰、50代、苦闘するフリーター

社会民主党が選挙での壊滅的惨敗で政党交付金が激減し、本部勤務人員の大幅なリス トラ・首切りを行なわざるを得なくなったとか、護憲と共に掲げてきた大看板「暮ら しと雇用をまもる」を取り外しての断行だそうである。
文字通り社民党そのものが今、存亡の危機に瀕しているのだ。
確かにこのインターネットでもせっかく設けた「土井たか子ネット」がその維持・チ ェックする人材を確保できず、既に遭えなく撤退している。
それもサイトそのものを「新自由主義」と自称する人々にあらかた乗っ取られ、荒ら されてしまったという伏線もあり、情けなく限りなく惨めで無残なものだった。
勿論、最初から殆ど何の戦略的配慮も確信もなく、ただ「時代に乗れ遅れてはならな い」とサイトを開いたものの「民の声」を聞くどころか拉致問題を切り口とした排外 主義の大波に洗われ、徹底的に利用された挙句、当の土井たか子さん自身が「民の声 を聞く」姿勢を全くとして持たず、サイトにも一度として登場しなかったのだから、 惨めな撤退は致し方ない面は大いにあるのだがー。
他のサイトの事はどうであれ、この「さざ波」がその様な惨めな運命を辿らないよう、 管理人さんに、そして投稿する皆さんにもお願いしたい、ただそれだけである。
それはさておき、この記事の中に非常に気になる事が書いてある、それはさる社民党 の幹部の意見として「いったん全員を解雇し、一部を再雇用するしかない」と。
アレッと思うのだが、短いといえこの言葉、かつてどこかで見て聞いたものではない か、そうあの十数年前の「国鉄分割民営化」攻撃の最中、中曽根康弘など推進派から 盛んに発せられた、国鉄労働者を自殺に追い込み、首を切り、路頭に追いやり、そし てこの国の労働組合の戦闘性を奪い解体した、あの悪しき、労働者としては決して忘 れてはならない怨嗟の言葉なのである。
そしてこの手法は今や、どの産業でも、民でも官でも、何処でも無理矢理けじめをつ けるに手っ取り早い方法になってしまっている。
私たち労働者にとっては決して忘れてはならない、悪しき言葉の一つである。
だが我が社会民主党は自らを処する為の手法として、この言葉を活用しようとしてい るのだ。
国鉄闘争団の皆さんはこの言葉を聞いて悔しい思いで一杯になるだろう、闘争団のか た方でなくても、この言葉で職を失い配転され、塗炭の苦しみに追い込まれた人たち も一杯いる事だろう。
あの「四党合意」とはこの社民党の姿勢から発した極当然の提案なのである、この社 民党が労働者や市民の、失業者の党である訳がないではないか。
たった21文字の短な言葉であるが、この言葉は社会民主党の解体の大きな原因の一 つとなるだろう。
もし社民党に一つでもいい良心というものが残されているのなら、今直ちにこの発言 を取り消し謝罪してもらいたい。
日本共産党がこの轍を決して踏まない事を願うものである。