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３月２０日、全労連・安保破棄中央実行委員会系の諸団体が、芝公園で１１時から独自集会の開催を決めたことについて、＜なぜ日比谷で一緒にできないの＞といった疑問の声があがっている。
当さざ波通信では、＜すわッ日本共産党の分裂行動か＞といった批判の声もあがっているようだ。
当該団体の関係者でない者にとって、開催の経緯について満足のいく情報公開がなされず、風通しのよい論議も見られないまま、事が進行しているようで、何とも歯がゆい。
すでに、とあるＭＬでも、安保破棄実行委員会に近い弁護士・河内謙策氏が「分裂」を残念とするうったえを出している。
http://www1.jca.apc.org/aml/200403/38122.html
これに対して、ＷＰＮの事実上の責任者である高田健氏は、同ＭＬにて、公開できない諸事情のあることを断りつつ、「分裂」とは言えないと、諸般への政治的配慮を見せながらの弁明をおこなっている。
http://www1.jca.apc.org/aml/200403/38126.html
ＷＰＮのサイトで、当日の集会の持ち方について、「予定」であることの断り書きがついたままであるのも、気にかかる。
情報が十分ではないのだが、共産党の引き回し・分裂行動といった判断は、当てはまらないのではないかと私は見る。それほどアホでもないだろう。
（以下の記述は、３月７日まで、一市民個人が知りうる情報をもとにした判断であることをあらかじめお断りしておく。）
全国へ向けて東京動員をよびかけている全労連系としては、器の小さい日比谷野外音楽堂に、ばくぜんと＜集まりましょう＞では責任を果たせぬと判断したのではなかろうか。
ＷＰＮの実行委員会に対して、全労連系もフォーラム系も直接の関与はできず、陸海空２０労組もふくめて、三すくみ・四すくみの状態もありはしないかと愚考もされる。
２００３年の３・８日比谷野音集会のように、労組・団体は会場の中に入れず、デモ出発まで延々待たされた経験も祟っていよう。
すでに、事態を見越して、フォーラム系労組は、野音の外で集合集会場所を決めてもいる。一万人以上の動員を予定している全労連系が、日比谷公園内の他の場所に集合集会というのも物理的に無理だし、公園内での集会届けも困難と判断したとしても不都合とは思えない。芝公園から日比谷公園までデモをおこなって、日比谷からのＷＰＮのデモにそのまま合流としたのも次善策として理解できなくもない。
さてさてどこにどこから参加しようかと思っている市民にとってはなははだ迷惑ではある。また、十分な時間はあっただろうに、会場の手配や参加関係諸団体の調整が不出来だったことも残念である。
二度と同じ失敗を繰り返してほしくはないが、個人参加なら、野音に早めに行っておくほかあるまいと思う。