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生命への畏敬と人間の尊厳ーちょこ&みいた様へー

2004/3/17 勘太郎、50代、教師

 10代の「ちょこ&みいた」様が、ペットが捨てられていることと、ホームレスの人たちへの高校生の攻撃が同根のものではないかという投稿をされていました。まったくそのとおりだと思います。
 私たち人類は人類だけで生きているわけではありません。多くの動植物を食物にさせてもらって生きています。地球の生態系の一部としてわれわれ人類は生きています。
 そして地球の生命を支えているのは地球の物理的条件(例えば水惑星であること)であり、そういった存在を可能にしているのは宇宙の物理法則(例えば量子力学)であるといったことを考えると不思議の感に打たれます。
 そう考えるとき「ちょこ&みいた」様の投稿のように生命への畏敬と人間の尊厳が一体のものであることを、人間は感知せざるをえないでしょう。
 しかし現在の市場原理主義の資本主義社会は人間にそんなことを考えさせないようにします。遠いところの人々(例えばパレスチナ人やイラク人)のことはおろか、身近な人々(例えばホームレス)のことなど考えるのは「ださい」と思わせます。
 その結果人々の意識は「自分だけの世界」に追い込まれ「片隅の幸福」(つまり「全体の不幸」のこと、ただし「片隅の幸福」も現代日本ではあやしくなっている)のみを考えるように「調教」されます。
 今年の正月のNHK青年の主張の優勝者のお嬢さんは、お父さんが首を切られても不満を言わずに精神力でがんばると言っていました。しかしこの社会には首を切られる心配もなく人の首を切り、それだけでなく首を切られた人が不満を言わないで一人でがんばれと説教している人たちがいるのです。たしかにおかしいのです。
 ちょこ&みいた様が、投稿のようなみずみずしい感覚を失わずに、成長を続けられることを希望してやみません。