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一般投稿欄

真性共産主義者、丸 楠夫氏へ

2004/3/15 日陰のもやし、40代、自営業

まずは丸楠夫氏の引用からさせていただきます。「・・・かつて“共産圏”と呼ばれた地域において“共産党”が政権を獲得した。・・・この間これらの国々において一体どれほどの国民が共産党以外の勢力が政権に就けると考えていたのであろうか・・・圧倒的多数の国民に支えられて政権に就き続けたという一一点を持ってしてわれわれはこれらの共産党を手放しで評価してしまっていいものなのだろうか・・・」
あなた本気でこんな文章書いているんですか!「共産圏で共産党が政権を獲得した」!、「これらの国々で共産党以外の勢力が政権に就けると考えていたか」!、「圧倒的多数の国民に支えられて」!
ですって!あなたにとって1990年の東欧崩壊、1991年のソ連崩壊以後今日までの世界史の流れは何だったのでしょうか!
旧共産圏、とりわけ旧東欧諸国はソ連の占領地域においてソ連軍の武力を背景にして少数派だった各国の共産主義者党が政権を“強奪”したものである事はもはや歴史の常識ですよ。私が「政権に就く」と言っているのは当たり前の事ですが政治的自由を始め諸権利が保障された社会において「民主主義的な選挙」を経てである事は当然です。もちろん今日の日本の選挙制度にも多くの欠点があって必ずしも国民の意思が正しく反映いされているとは言いがたい状況である事も自明のことではあります。しかしです、そんな日本でもかつての「共産圏」よりはるかにましな事は小学生でもわかる事です。まあ皮肉な見方をすれば自民党も1955年以来約半世紀に渡ってほぼ「一党独裁」を続けてきたんだけど、でも真性の「独裁国家」と今の日本における政権獲得の可能性をなんのためらいも無く比較するなんて私にはあなたの思考が理解できません!
よってこれら共産圏では「共産党以外の政党が政権に就ける」ことなど一切考えられなかったし、「圧倒的多数の国民に支えられた政権」は「圧倒的多数の国民を政治的に軍事的に弾圧することで維持された政権」だったのです。ですから当然「これらの共産党を手放しで評価してしまって」言いわけがあるわけ無いでしょう!
私はこのサイトに投稿される方々もこのくらいの歴史的事実に関する認識は常識であると思っていました。その上で共産党の問題点や行く末を論じあっているものだとばかりと思っていました。
丸楠夫さん、あなたがもし「日本共産党員」で自ら共産主義者を認じておられて党の内外でそのような認識で行動されているとしたら 私には日本共産党も共産主義の思想も全く必要のないものとして切り捨てます。
一度町の普通の書店に行かれて歴史コーナーの前に立ち止まり共産圏崩壊以後暴かれた「共産主義国」の実態を書いた本をどれでもいいから手にとってじっくりお読みになったらいかがですか。
もう多くを書く気はありませんが政党はやはり政権に「就く」ことが目的の集団でしょう。政権に就いて自党の政策を実現する事が究極の目的でしょう。もちろん単なる野合で国民の期待を裏切ればればその政党は国民から見捨てられるしょう。しかし政権に就く意思の見えない政党もまた国民に期待を裏切っていると言えるのではないでしょうか。私には共産党はその典型に見えます。創立以来82年、戦前は仕方なかったとして戦後ほぼ60年共産党は一定の弾圧を受けた時期はありますが基本的には政治活動の自由を獲得していたのです。60年代~70年代にかけては大都市部を中心にして一定の支持を獲得しました。また現在の小選挙区制が共産党にとっては厳しい制度である事も認めましょう(しかしそれは共産党の戦略的戦術的無策のせいであるとも思いますが)。しかしです今現在は大都市部でも後退し、地方においては未だに泡沫政党ではありませんか!あなたはこの状況をどう考えるのですか?それは権力が影に日に共産党を弾圧し一般国民は「反共毒素」に冒されているからとお考えですか?百歩いや千歩引いて自らに「問題点」はないだろうかとお考えにはなりませんか?・・・(文字化け)・・・。丸楠夫さん、詳しくはひきませんがあなたの論からは政権に就こうという意思はもとより本当にこの国で困っている人々を始め真面目に働く人々のために現実的な何らかの政治的努力をしようとしているとはとても思えません。単に過去の人間(共産主義者や理論家であると言われた人々の)の政治言語を玩んでいるようにしか見えません。申し訳ないけどローザ・ルクセンブルクもカール・マルクスもそのいかなる政治的言説も私の心にはひびきません。と言うより他人に何かを説明する時そのような言説から始める人を私は最も軽蔑します。
でもいいでしょう、あなたはその言説でもって「共産主義」を世に広める活動をなさればいい。それが共産主義を消滅させる最も確実で早い道だと私は思いますから。
蛇足ではありますが最後にひとつだけ付け加えて起きます。実はこんな私ですが遠い遠い未来において人類社会はやはり「共産主義社会」になるのではと言う予感も持っているのです。ただその時ひとつだけ言えるのはその社会を実現するのは今この世に存在する「共産主義者」のような人々ではない事だけは明らかであろうとも思うのです。それは資本主義社会の中で生き資本主義社会を人間本位に合理的にコントロールできる能力を身に付けた人々によってであろうと思います。当然それは現存した共産主義国とは全く違うでしょう。しかしそれでさえも遠い遠い未来の事。相当な期間私達は資本主義の中で悪戦苦闘しなければならなのだと思います。そのためには資本主義をもっと潔く認める事ではないでしょうか。
私は修正資本主義で十分ですよ。よりよく修正するために政権に就こうと人々に心を開き最大限努力する政治勢力を私は支持していこうと思っています。

<管理人コメント>こちらのミスでアップが遅れましたことをお詫びします。