東京新聞によると、都教育長は議会答弁で、卒業式に日の丸・君が代を拒否した職
員・生徒の学校名を公表する考えを示したそうです。石原知事は「公教育に携わる教
員が児童・生徒に学習指導要領に反する偏った考えを押しつけることは絶対許されな
い」と述べたといいます。(この記事は、東京新聞のHPから社会をクリックすると
本文が読めます。3/17朝刊)
まったく、ひどい話です。国旗・国歌を愛する人=愛国心のある人、としか考えら
れない単純な人達。強制されて心が健全に発達するなんてことはあり得ないでしょ
う。愛国者という定義すらなされないまま、愛国者という単語が一人歩きしている印
象をもちます。
平和に暮らすことを望んでいる民衆からすれば、偏っているのは石原知事のほうだ
と私は思います。知事が望み、育てようとしている偏った愛国主義者といった勢力が
もたらすのは、優生思想や排外差別主義をベースにした、その時々に設定される対象
への弾圧・剥奪・暴力容認の社会の形成ではないでしょうか。
教職員のみならず、児童・生徒・学生からも考える自由と能力を奪い、あきらめ
を植え付け、従順で盲目な羊に 調教していく石原知事は、長い目でみれば民・国の
活力を削ぐ反愛国者とは言えませんか。
異論を排除し、圧力で賛否の有無を言わさず押し付ける。それが何より許せませ
ん。
なお、東京新聞は3/13付けで、「日の丸・君が代 適正実施に揺れる都立高
卒業式で光る監視の目 処分に震える先生たち」という記事があります。こちらも東
京新聞HPから【特報】をクリックして本文が読めます。、ぜひ一読してみて下さ
い、おすすめです。。