井鍋様。謝って下さるなんてとんでもないことです。私こそ拉致問題となるとキッ となって反撃の構えを見せるところがあり善良なあなたにまで厳しすぎたことを悔や んでいます。それからクオリア様は決して氷のように冷たい方でなく男気のある心の 暑いと人です。拉致問題やテロ問題で苦境に立たされる私に助太刀になろうとされた のでそのような言葉を使ってしまったのだと思います。だが反面太っ腹な男だと思う のできっと仲良くなれるように握手を求めてくれると思います。よくあなたの今回の 文章を読めば私たちに障壁はまったくないことがわかります。どうか私たち三人とも 仲良くしようではないか。過去は過去帳にいれて仏壇にしまっておこうよ。
さて井鍋様、クオリア様の投稿を集めて読んでもらえませんか。とてもやさしい感
性をもった男だいうことがとわかるでしょう。だがもって生まれた口の悪さが珠の傷、
それさえなければ桃太郎さんのように「気はやさしくて力持ち」なんです。
さてクオリア様、ウスバカゲロウを削除するように編集部に申し入れてもらえない
でしょうか。お願いします。
そして私に免じて尾手打ち式をやろうではありませんか。
それでは本論に入ります。あなたが片田舎に住んでいることが都会人に対するコン
プレックスになっているということを知り、私たちはその他にもたくさんの地方の人
が、このさざなみ通信を見てくださっているのですから細心の注意を払うようにしな
ければならないと思いました。言ってくださってはじめてわかった目意識の差別でし
た。改めます。
言い訳になりますが人が多い都会での人間関係は非常に厳しくいつも構えていなけ
ればならないのです。そして人が柔らかい絨毯を踏むのが好きなように強い人は弱い
人間を踏むのが好きです。踏んでいく人間も病気ならば踏まれ続ける、人間も心の病
になっています。だから都会人のすべてが病気だと私は思います。私たちには心を慰
める自然がないのです。
また都会でも田舎でも同じでしょうが異質な人間を排除しようと多くの人は口をそ
ろえるのです。だからといって正しいと思うことを主張しなければ世の中大変なこと
になります。たたかれも、たたかれても長壁さんは強烈に自己主張をし、私もそうし
てしまいます。ここで多少の共感者がいても外に出れば少数者として圧倒されている
のです。それはクオリア様も同じでしょう。だからある意味での激しく言葉づかいの
荒いのは私たちが孤立しているからなのです私とクオリア産は時期は違うがおなじ大
阪の四貫島に住んでいました。底は朝鮮人もたくさん住んでいます。勢い私たちは朝
鮮人の問題をよく調べます。たとえばクオロイ山河関東大震災のときに日本人に撲殺
された著井先人が6000人だと書いています。私の調べは6500人です。どちらにしても
阪神大震災の死者に匹敵します。このようなことを調べているから厳しい言葉が出る
のでしょう。でも知らない方には教えさせてもらうことが大事かと思いました。
拉致問題でのお話をしましょう。私は酒飲みですから暖簾をくぐることが多いので
すか金があまりないこのごろは酒屋の立ち飲みを習慣にしていました。1年半程前、
ちょうどそのころはテレビも新聞も北朝鮮による日本人拉致非難が連日報道され、全
国津々浦々排外主義の嵐が席巻するまでになっていました。
行きつけの飲み屋はほとんど労働者か年金生活者ばかりの客ですら口を開けば北朝
鮮を倒せ、金を殺せ、自衛隊を出せ、そんなことが大声で話されるのです。下層では
このようになっていたのです。
黙って聞きながら酒を飲んでいると誰からともなしに私に「おい、天邪鬼はどう考
えてるんだ」と聞くのでした。
「何をアヒルみたいにがーがーとわめくんだ」
「お前ら朝鮮をやっつけやっつけというのなら勝手に鉄砲を持って北朝鮮へ行きや
がれ。」そういうと
「何、お前は日本人が拉致されてもなんとも思わんのか。」
思わないではないが日本人が朝鮮人を拉致したのを考えた事があるのか」
「何だといつ日本人が朝鮮人を拉致したんや」
知らんのか戦争中に強制連行した数は120万人じゃ。たった20人ぐらいと比較にな
るか。」
そういうとそれは話が古いというのです。それが12.3人の酔客が全部でそういうの
だった。しかし私がそう言い張るのであきらめはするがやはり北朝鮮を攻撃せよとい
う話に戻っていって俺だって銃をもらったら朝鮮に行って戦うのだなどと酔っ払いが
叫びだすのです。
ところがそんな話はその日だけででなく翌日もまたもその翌日もテレビで新しいニ
ュースが出ては「朝鮮をやっつけろ」が続くのです。それはこの店だけではなく他で
も同じできっと日本中の飲み屋ではどこでも、みんな朝鮮に原爆をぶち込めとか自衛
隊で攻撃せよとか言っていたに違いありません。
結局このキャンペーンは排外主義で日本中に染め抜くための日本帝国主義の意図し
た策謀であったと私は断定したのです。排外主義は侵略戦争のための思想動員です。
「私が拉致問題で大騒ぎをするな」と主張するのは何よりも戦争に反対するからです。
片田舎におられればこの状況はなかなかつかみにくいかもしれません。人間の多い都
会ではワーとねずみの大群のように何かのきっかけで何百万人がひとつの方向に一気
に流れてしまうことがあるのがよくわかるのです。この排外主義を何とか食い止めね
ば大変なことになる。その危機感が地方と都会の温度差になっているに過ぎないので
しょう。
お分かりいただけたでしょうか。何もコミュニストだからということでなく、人間
のおろかさのためにいやというほど苦しめられている貧しい都会の庶民であるだけの
長壁さん、私、クオリアさんであるから必死になって抵抗しているだけなのです。し
かし過剰になって味方を減らし敵を多く作るのはまずいと思います。
大人になって人に謝るということがどれだけ難しいか私にはわかります。私はあな
たの勇気をたたえます。