東京に行く前に「お母さん」の店に行ったよ。その前にあんたの名せりふを渡していたんですが「クオリアさんて言う人きっと私の店にきた人やで」といってたよ。その後の分も彼女に送るつもりだよ。あんたに会ったような気がするってことはすげーじゃないか。
奥さん、きっと見目麗しいんだろう。そして才たけているんだろう。会いたいと伝えてください。声で人間がわかるなら昨日のシュプレヒコールでハスキーに枯れた僕の声は魅力的だよ。まだ喉がいがらっぽいよ。えっへ、えっへ。ゴッホ。
お満さんと集会で会えたよ。
「月さま雨が」
「春雨じゃ、しっぽりと濡れていこう」
デモはひどい雨の中だった。彼女は冷たい、とか寒いとか、言っていました。この人は正真正銘の「日和見主義」なんだ。イラク戦争反対のデモに嵐が来ても雷が落ちても関係ないよ。だが正直に言えば何だってこんな日に雨が降りやがるんだと思ったさ。かっぱをかぶっていたがフエルトの帽子を絞るとぼたぼたと水が落ちたくらいです。「頭を冷やせ」と以前に理性様から僕に投稿があったが、十分に冷えました。デモの後の2次会がよかったぜ。東京の連中はどいつももこいつも自己主張がつよく大阪みたいにぐじぐじしとらんのが魅力でした。黙っていれば存在しないように思われそうです。
シュプレヒコールが、同じ言葉なのに東京と大阪は違うのだ。すき透るような女性の声は同じだが切れ味のいい早口でスカッとさわやかなんです。男の声はどすの利いた迫力があります。大阪のシュプレヒコールはどことなしのやさしさがあります。やっぱり啖呵は江戸っ子には勝てんのかと思ったものです。
酒を影と月と3人で飲む詩は好きだが、僕なら悪酔いしそうだ。いつかさざなみの悪友たちと「お母さん」の店で飲める日がくればいいのにね。そのときは眉目秀麗さんも一緒ですよ。 再見