北野さん、何となく本格的な討論になりそうな予感がするのですが、正直世界にこれまでに真の社会主義革命に勝利した革命党があるとお思いでしょうか?
私たちはまだ本当の革命党など建設した事がない、またそれを組織しえた事はないように思っています。
日本共産党にしてもそうだし、たとえ革命派を名乗る党派と言えど、「党は建設途上にある」としか言えない状況にあり、「数」も「質」も殆ど獲得できてはいないのではないでしょうか?
確かにマルクスも党宣言などで言っていると思うのですが共産主義の党は仮にブルジョワジー、資本家階級を打倒したとしても常に、永続的に変わって行く事が要求されるし、そうであらねばならないと思います。
例え革命に勝利したとしても、その停滞はスターリン主義的腐敗を生み、生産関係の進歩についていけない党は矛盾を絶えず抱え破産して行く事になります。
これらは確かに「質」の問題なのですが、残念ながら私たちが今獲得できているのはその遥か前の段階でしかないと思います。
今残っているカッコつき社会主義国(中国、ベトナム、キューバ、北朝鮮)など社会主義と言える水準すら維持出来ていないのが現実ではないかと思います。
私たちは今目標とする国も、革命党も未だ持ち得ていない現実に曝されてもいるのです。
この為にも、今の私たちには「質」よりもなんといっても「数」、一緒に闘える「勢力」をまず作っていく事が絶対的に必要だと思います。
私たちはまず何よりも、戦争反対、現在の帝国主義的な国のあり方に疑問を持つ人たちを集め、獲得し組織化していくこと、今よりずっと戦線を広げていくことが必要なのであって、北野さんが仰るような「質」云々は「勢力」が出来てからの先の課題ではないかと思っています。
確かに敵の攻勢が激しく厳しくなっているのに、それでいいのか言われるでしょうが、現実として3.20的高揚があったとしても私たちはまだ圧倒的少数派だし、獲得すべき人々のごく一部としか接触できていないのです。
スペインのように圧倒的数を結集する事出来れば、まだ端緒的勝利と言えども権力に大いに圧力を掛ける事が出来るし、権力関係の大転換を実現する事も可能となってくるのではないでしょうか。
「質は後からついてくる」と言うと極論になりますが、現状の階級情勢の中ではまず何よりも人を増やす事が大切なのだと思います。
その意味では楽しさや劇的な合流など、様々な手段が試され触れ合いが増えていくことは絶対的に必要なのです、だから分散ではなく日比谷への大結集を呼びかけた一因でもあります。
また過去の60年や70年闘争のような闘いの高揚感を、今回日比谷や芝公園に結集した人が味わうなどないし、参加したからこれでいいなどと自己満足した人もいないと思います。
勿論、霞ヶ関一帯を何百万人で占拠したとなれば、そんな感情も沸いてきたかもしれませんが、今回出来たのはそれよりも一桁二桁も違う事しか出来なかったのですからー。
そういう意味では3.20の結集で満足して、今後の闘いを放棄すると私たちは折角の3.20的成果を投げ捨てることになります。
有事完成法案などが当面の闘いの中心となるのですが、有事法制反対といえば腰の引ける勢力も抱えている訳ですから、イラク反戦より余程大変だし困難な面はあると思います。
なにか湿っぽく、水を掛けたような論法になって申し訳ありませんが、今後も様々討論しいかに闘う勢力を作って行くのか真剣に検討しようではありませんか。
今回も中途半端で終わります、色々とお教え下さい。