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山田盛太郎さま、何か悲しいですね

2004/3/9 寄らば大樹の陰、50代、苦闘するフリーター

山田盛太郎さまご苦労さまです、しかし悲しいですね、貴方の研究室の窓からは世の 中が何にも見えないようですね。
体調大丈夫ですか、心配してしまいます。
かつてマルクスが嘆き悲しみ、強く批判したようにヘーゲル哲学からは生きた人々の 生活が、人々の苦闘が喜びが、そして楽しみが見えませんでした。だからかれは立ち 上がったのです。
確かに党勢がかつての勢いを失い、外に出ても葬式デモ、そして党からの厳しい統制、 そんな中にどっぷり浸かっている貴方はこんな形でしか悲鳴を上げるしかないのかも 知れません。
しかし世の中はまだまだ捨てたのではありません、まだ可能性が一杯あります。
牛がやられ、鳥が処分され、玉子も食えず豚も危ない、せっかく石原さんが政治生命 をかけて退治したカラスがもっと怖いものになってしまった、しかしあたりを見回せ ばこの国には食べ物があふれている、何でも食える、まだこんなに私たちは幸せなん です。
北朝鮮を持ち出すまでもなく、全世界には飢えや貧困に苦しむ人たちが十億人以上存 在し、イラクを始め戦争が猛威を振るっている。
そして私たちの周りにも、いくらがんばっても年収200万にも届かない生活を強い られている若者が、そして家族を抱えながら路頭に放り出された人の群れがいくらで もある。
こんな現代社会に私たちは存在している、やる事は山のようにある、やる事だらけな んです、貴方のようにもっともらしく嘆いて見せる暇はないのです。
もっと研究室を開け放ち、空気を入れ替え、外の緑や人々の息遣いを感じ取って下さ い。
貴方の嘆きと、あらぬ批判は余りらにも贅沢です、そして傲慢です。もっともっと試 験管の中ではなく世の中の現実を見てください。
このままだと貴方もきっと長壁さんに「ゆでがえる」と言われてしまいますよ!
研究室を出て3月20日日比谷公園の新緑を味わって下さい!