何か鎌倉さんの投稿を見ていると、まるで産経新聞か読売新聞の投書欄を見ている気分です。
おそらく産経や読売の奴等は今デスクでニタニタしながら「見てみろよ、さざ波にも同調者が出てきたぜ、やっぱ俺たち間違ってないな」と喜んでいるでしょう。
そもそも改憲論議って共産党が選挙で惨敗したから出てきましたか?そうではなくてずーっと前からですよね。
読売の改憲試案なんて5月になると毎年出され続けて来た、まあ確かに55年体制崩壊後はよりひどくなりましたが国会では共産党が負けるよりうんと前から改憲可能情勢にあった、改憲可能な状態が続いていたのです。
ただ彼らにとって国民投票で過半数取れる確信がなかったし、私たちがもつ民衆の、労働者の底力が怖くて踏み切れなかった、また三木や野中という保守でも頑固な改憲反対派も存在していた、表向きといえ対外的にはこれまでずーっと「平和国家日本」を打ち出してきた、だから正面突破的には出せなかったのです。
おそらく小泉だってまだ内心では、改憲に踏み切るには相当の怖さを感じている筈です、だから民主党を取り込むなどドバルーンを上げたり下げたりしているのです。
正直、護憲派と言われる人の中にも「天皇条項はいやだ」、「もっと人権を明記せよ」、「環境権がない」など厳密に言えばここだけでも憲法を変えてほしいと思っている人たちが沢山います。
「護憲の土井・社民党」の中にもそんな人一杯抱えていたし、今はその傾向がより強くなっている、しかし環境を入れたいからと言って改憲に賛成したら、それこそ圧倒的な力を持つ「本来改憲派」に取り込まれ、「ひさしを貸して母屋を取られる」のがおちだから、みんな我慢し改憲を拒んできたのです、それが強さにもなった。
政界の力関係なんてそんなもんです。仮に鎌倉さんがお気に入りの新しく、みんなが見ても素晴らしい独自の憲法案を作り提出したところで、今の力関係では完全につぶされるか無視されるのが目に見えています。共産党案でも同じです。
そもそも何か非常に誤解されていますね、今をよく見てください、自衛隊は、私たちのこの「世界に冠たる平和憲法」日本国憲法を一字一句も変えることなしで戦場のイラクに送られているのですよ、それもその素晴らしい前文の一部を総理大臣に剽窃され、利用されてー。
どんなに立派な憲法があり、法律があってもそれを守り履行させるのは私たち主権者なんです。
警察でも自衛隊でも、まして共産党でもない、私たち自身が守らなければ紙に書いただけの法律なんて何の力にはならない、いつも穴だらけなんです。
民主主義社会ってそんなものなのです、だから私たちは自由だし、自己主張も出来る、労働運動でも市民運動でも、共産党の専従として活動も出来る。
それらは法律に保障されているから出来るのではないのです、自分自身の力と意思と能力と、そしてお互いが人間として仲間としてつなぎ合えているから可能なんです、それ以外ではありません。
法律でがんじがらめの社会なんて、面白く楽しいと思われますか?
しかし仰るとおり、イラクの次に有事法制を完成させたら、改憲が教育基本法の改悪が奴等のメインテーマになるでしょう。
消費税も数倍に上がり、年金はますます切り縮められ、少子化社会では徴兵制も復活するかもしれない。そのターゲットはフリーター等不安定雇用制度下にある若者です。
かつてナチスドイツが青年や少年をスポーツジムに入れそしてヒットラーユーゲントとして組織しやがて戦場に送り込んだようにー。
なんか本当に恐ろしい社会が来てしまいそうです、しかしその到来を防ぐ為に新しい憲法など考える前に、迫ってきた3月20日、思い切り頑張ってみませんか?