日本が今どうなってるか、見えている人は?
日本がどうして、こんなことになったのか?
朝、ごみ出しに行けば、30代と思しき男性が、リヤカー引いて、不燃物のひとつ
でも欲しそうに。
「お金になるの? 湯沸かし器なんて、使えないとだめでしょう」
「いや、ばらばらにするから、大丈夫です」
「じゃあ、もっていけば・・・私がだしたものだから」
ごみ抜き取り厳禁と書かれたステッカーを、他のごみでおおってあげて、私はしば
らくそばについてあげた。
いったい、何十円になるのかしら?
駅、街道には、思いつめた表情の人たちがふえた気がする。西日暮里駅のホームレ
スさんは、みな、国民年金5,6万をもらっているひとだという。5,6万オアパー
ト代払うと、たべていけないから、仕方なくホームレスになる。友人は、その中の一
人から、柴犬を譲り受けた。人間よりも犬の方がホームレスの条件には厳しいらしい。
が、みんな高齢者である。ホームレスになる前は、都営住宅には入れないような所
得があり、それなりに、会社経営だとか、商売とかサラリーマンであったかもしれな
い。
高齢の体にムチうって、働き場所をさがすのだが、これまた、そうとう厳しいとい
う。
ここ二、三日、寒さが応えるが、ホームレスさんたちはどうであろうか。現実の寒
さと、政治・人の薄情さと、二重、三重の冷たさであろう。
日本という、曲がりなりにも、経済大国といわれ、700兆の借金を言う割には、
超贅沢な特別なお人を養うゆとりはあり、人殺しのためのおもいやり予算なるものも、
毎年たっぷりと確保する。ここにきて、ついに、戦争公共事業にまで手をだし、イラ
ク人を殺すために、これまた、50億ドルだかの金を散財。君が代・日の丸をかかげ、
「国のために犠牲になれる精神」を養う教育をと、自公民のバカが垂れるまま、この
日本は、今、急速に狂いだした。
せめて、このさざ波では、これ以上の狂いをみたくないものである。