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革命的再生は無い!

2004/3/6 日陰のもやし、40代、自営業

3月3日付け山田盛太郎氏の投稿「共産党と原理主義」は共産党自身の体質とその未来についてその本質を極めて正しく突いた投稿だと思う次第である。よって私も共産党が革命政党として再生する道もありえないしかといって社会民主主義政党化するという道もありえないであろうと確信する。
ならばいかなる道があるかと言えばせいぜい今回の党大会での綱領改定に見られるように社会主義・共産主義に対する未練も残しながら「当面は資本主義の枠内での改革」と言い張るほか無いであろう。つまりは現綱領が共産党の最大限の「自己改革」なのであろうし山田氏の指摘を借りれば「原理主義」故の限界と言う事であろう。
それは綱領改定が日本の政治の現状に対してなんの影響も及ぼさなかった事を見れば明らかであろう。権力側から見れば「資本主義の枠内での改革」を言いながらどの野党勢力とも手を取り合おうとしない共産党はなんら脅威ではないだろうし国民の側から見ればどう考えたって政権に就けない共産党を政権政党に選ぶ意味は無いのである。それでも党内から真に自らの未来に対する危機感溢れる発言が聞こえてこないところはまさに「原理主義政党」の本領発揮と言うところであろう。
それどころか一定の「票」を集める共産党は自民党から見れば民主党への票の流入を食い止めて政権移動を阻止してくれる公明党と並ぶ影の「友党」とも言うべき存在であることはなんとも皮肉である。底意地悪い見方をすれば「党中央」にはスパイが入り込んでいて「民主集中制の絶対維持」と「他野党との選挙協力反対」のために「英雄的」にがんばっているのではないかと勘ぐりたくなるのである。まあそこまで言うのはいかがなものかと思うが山田氏のいう「原理主義」という見方をすれば納得行くというものである。
では党はどうなるのか?どうなるべきか?答えはどうにもならないである。どうなるべきかと言えば「解散」すべきであるがそうはいかないであろうからどうにもならないのである。
それでもどうすればいいかといえば山田氏も指摘しておられるが「党」を個人の上におかずに一般の人と共に暮らしてみるしかないのであろう。その事が出来て自らの思考力と自らの言語を取り戻した人は自然と党を離れるしかないであろう。それでいいのである。そうやって一人一人自らの意思で党を離れていけばいいのである。そういう人材は必ずや日本社会の民主主義的発展のために各分野で必要な人材として活用される道があるものと思う。それこそがこの党の最もあるべき未来像であろう。
最後まで党に留まる者はまさに「共産主義原理主義者」(同義反復であるが)として国民から見捨てられるであろうと私は思う。