この度、人質3人が政府から交通費等請求されていることで、募金をーーという声が上がっています。
それに対して、わたしの私見をまとめましたので。
政府からの交通費等請求に関して、なぜ、唯々諾々と従うのでしょうか。
世界のメディアからも批判され、あのパウエルでさえ、3人を讃えたというのにです。私達は、世界のメディアを後ろ盾に、はっきりと、日本の政府のおかしさ、違法性を糾弾することが先決ではないでしょうか。
たとえば、この度の自衛隊派遣とか言う出兵、これも憲法違反です。集団的自衛権の行使、これもまた、問題あり。教育の現場でも然り。今日本は、驚くほどのスピードで、戦時下の国策がつぎつぎと実効されているのではないでしょうか。なし崩しに、実績を積み重ねて、あとから理屈付けをする。ブッシュのように、国連も何もかも無視して、イラク攻撃をやり、劣化ウラン弾をばら撒き・・・クラスター爆弾を使い、赤ん坊から女まで殺す残虐性。こうした蛮行を黙認し、米英軍の傘下で、自衛隊は何をやろうとしているのか。本日の夕刊は、ファルージャの大規模空爆を伝えています。
3人の拘束された地での惨劇です。
私は、拘束中の3人はもちろんのこと、イラク人の命が次々破壊されるのをみて気が動転しておりました。ここ数年、いくたびかの衝撃が断続的に起こり、理不尽が心の底から突き上げるといった怒りをもてあましておりました。
そして、今回のドラマチックな拘束と解放劇です。
私達は、今回、日本政府の裏側を、じっくりと見せていただきました。
政権党の卑劣さと、その誘導にまんまと乗る日本民度の情けなさ。
これ以上、まやかしに乗るのをストップしませんか。
政府からの請求どころか、こちらから、請求するべきものがごまんとあるのではありませんか。3人を見殺しにするかのような首相発言といい、官邸主導で誘導した自己責任説といい、自作自演説、また、週刊誌、新聞、掲示板にあふれかえった、誹謗中傷。犯罪的なこれらを、今こそ、優秀な弁護士は一堂に会し、糾弾してください。
私達は、悪法に従う必要はないのです。今後、国民保護法とやらで、徴兵制が成立したとき、私は、この法律に従うつもりはありません。
前回も言いましたが、今は戦時下です。イラクに日本軍は戦争にいっている状況です。
ですから、国家の弾圧(こうした3人への圧力は立派な戦時の弾圧です)には、キッパリと抗いましょう。黒は黒、白は白です。嘘を肯定するのはやめましょう。
共産党は、こういうときこそ、筋を通すべきではないのでしょうか。
また、不思議なのは、私達日本人は、3人のことを心配するのは当然ですが、かの地ファルージャ、ナジャブでは、数千人の民衆が米軍の空爆で、殺されています。このことをどうして、大方の皆さんは、言及されないのでしょうか。メディアは、控えめなのでしょうか。
私見ですが、私は、今回の事件は、地元民の抵抗・レジスタンスだと思っていました。もちろん、今回のみならず、今までなされた抵抗はすべて、正当な反撃です。テロだというのは、ブッシュ側のイラク人殺しの口実であって、私達の日本人は、この米国のプロパガンダによって、すべて、マインドコントロールされているのではありませんか。
だって、考えても見てください。ブッシュが大量破壊兵器だといって、十分な査察も待たずに、国連を無視し、猛空爆で数万のイラク民衆を殺戮。核やら大量破壊兵器をごまんと持っている米国が、イチャモンつけた小国の核もどきや銃に拘泥する。丸腰に等しい人間の肝っ玉に脅え、あらゆる大量破壊兵器・ハイテク兵器を総動員して、イラク民衆をなぶり殺しにする。ファルージャでは、米軍が全て封鎖し、その後、空爆を仕掛けているというではないですか。
私は安田純平さんたちがいっているように、「武装集団」は 犯人でもなく、誘惑犯でもない、反撃のための、あるいは自衛のための、苦肉の策。更にいうなら、銃口飛び交う修羅場で、身柄確保をしてくれたのではないかと思っています。実際、一週間に1000人が殺されている修羅です。そうした状況の中、安全確保され、無事、帰国できたのは、誰のおかげでしょうか。物理的な状況をかんがえてみれば、一目瞭然ではないでしょうか。
募金をするとしたなら、まず、政府から、メディアから、賠償金(慰謝料も含む)をしこたまふんだくり、平和外交を勝ち取った3人の功績も認めさせ、土下座させましょう。
否、その前に、自衛隊を撤退させ、予算400億だかの金の残りを、イラクの人への弔慰金にしましょう。米英軍と日本軍によって、人も国土も壊滅させられたイラク民衆に、私達は、土下座して、陳謝しましょう。愚かな国の民として、責任があるのではありませんか。
繰り返します。
私達は、今もなお続く、米英日軍のイラク占領と、蛮行を即刻、止めましょう。日本のメディアは、少ない良識を振り絞って、今こそ、襟を正して、ジャーナリズム精神に立ち帰っていただきたい。虫けらのような排外右翼が蔓延り、テロリズムもどきの言説が堂々と語られるのも、あなたがたメディアの間接・直接の誘導です。今メディアは情けないほど、腐敗しています。目を覚ましてください。
これ以上、イラク人が殺されるのに、私はもう、たえられません。
どうか、日本の良識ある人々は、団結して、闘いましょう。参院選までまってなどいられません。自民・公明・民主のまやかしを今こそ、徹底的に暴きましょう。年金も問題ですが、年金問題も、消費税問題も、これらは全て、戦争公共事業のなせる業なのです。戦争には、湯水の金が必要です。否、金のみでなく人命も。
今井君、高遠さん、郡山さん、以上シビアなことを書きましたが、たぶん、あなた方が思っていることではないかと思っています。あなた方の友人、子どもたちの命が、笑顔が、消えていく。日本の地で、見なければならない空爆という地獄図。
あなたちが元気になるのは、恐らく、イラクの地に立ったときではないかと、私は思います。どれほど困難でも、私達は、あなた方とともに、イラク民衆と共に、平和を目指して、闘いたいと思います。高遠さんと子どもたちの笑顔、今井君の絵本、郡山さんの真実の報道、そうしたほんものの人道支援に、ジャーナリズムに私達は、支援・努力したいとおもいます。
間違っても、政府の尻拭いのためになど、政府の失態をごまかすためになど、一円たりとも、払うつもりはありません。