弁護士の木村晋介氏が、最新作の「リコウの壁とバカの壁」という著作で、共産党の批判をしています。
彼はもともと熱心な共産党支持者で、かつて松本善明の事務所に勤務しており、サラ金問題でも活躍している民主的な弁護士です。
批判の発端は、彼が日本国憲法9条の見直しを含めた、「平和基本法」を提言したことにあります。そのとき、共産党は名指しで木村氏を赤旗で批判しました。
「安保条約や自衛隊を認める木村は軍国主義者に転落した」と批判したそうです。
私はこの赤旗の記事は読んでないのですが、このような批判は基本的に的外れだと思います。平和と民主主義を守る立場から、憲法論議を主張しただけなのに、「軍国主義者」呼ばわりはないだろう!
当然ですが、木村氏は赤旗紙上での反論の掲載を要求したそうですが、黙殺されたそうです。
それなら、共産党22回大会で、党は自衛隊の存在を認めたそうですが、あれは憲法違反ではないのか!と木村氏は主張しています。
自衛隊を認め、君が代や日の丸も国歌と国旗と認めた共産党が、一人の弁護士をこんなふうにやっつけるのは、どう考えても許せません。日本共産党はこうして、また一人の民主的な支持者(その後ろにはたくさんの支持者がいたのに)を失いました。この党の独善と思想的荒廃はどこまで続くのでしょうか? 参議院選挙には多くを期待できません。