先ほど2邦人無事保護というニュースがはいったが、夕刊を読んだ時点での感想を・・・
朝日新聞夕刊(4/17)によると、
拘束 イスラム厳格派か
2邦人事件 関係者証言で確認
自衛隊撤退に言及
と見出しが並ぶ。
いうまでもなく、先の3人の人質解放直後に拘束された、渡辺修考さんと安田純平さんの「イラク活動家」の二人。安田純平さんはジャーナリストであり、二人は「ファルージャかアルグレイブで武装勢力に接触したい」とのぞんでいたという。
バグダッド西部のアブグレイブに向う道路は米軍があちこちで封鎖しているという。
対して、爆撃され殺される側のイラク人はそれなりの武装をし、警備するのは自衛として当然であろう。
要所要所で、米国のスパイか否か、自分たちに危害を加えるものか否かをしらべるために、身体検査をするのも至極当然のことである。
以下朝日の記事
ーー車の中を調べ、身体検査をした。男たちに腕を押さえ込まれた2人にたいし、リーダーらしい男が「日本人か」と聞いた後、「日本はサマワに軍隊を出している。撤退すべきだ」と語った。さらに、「お前たちはスパイだ。写真を撮って、米軍がここを空爆するように渡しているんだろう」といった。米軍については「ファルージャを破壊し、民衆を殺した」と非難した(事実ですね)。
ワッハーブ派 強い反米意識
として、
ワッハーブ派は18世紀にアラビア半島で始まった復古主義。イスラム教徒スンニ派で協議を厳格に守る・・・
ワッハーブ派は旧フセイン政権下で優遇された。だが、イラク戦争後、米軍占領下では「反米勢力」として、掃討作戦の対象となった。強い反米感情から、自衛隊をイラクに派遣した日本に厳しい視線を向けている可能性もある。
みなさん、上記、朝日夕刊の記事抜粋にどのような感想をもたれたでしょうか。
私は、ここ一連のメディアの茹で上がった脳みそを並べたような言辞に、辟易しています。
日本人3人が、一週間の緊張のあと、無事解放されたと確信できた直後ですよ。
昨日、日本ビジュアルジャーナリスト協会の報告を聞き、まさに、ファルージャでの虐殺の悲惨、赤ちゃんから子どもにねらいをさだめたかのような無残な映像をみて、こうした蛮行に加担する日本の自衛隊の位置に、私は思わず、身震いしました。
朝日の記者ならば、(バグダッド=川上泰徳)、日本の地にいる私と違い、現地から当然生々しい惨劇を終始見る機会があるわけで、今回のファルージャの修羅も、報告しています。
でも、何なのでしょう。この、生ぬる湯につかったような緊張感のない記事は・・・殺傷する側の加害意識、殺される側への視点の欠如。いったい、「掃討作戦」などという驕った意識で、自分らをゴキブリかハエのごとく根絶している米英に、「親米感情」がもてるとでもいうのでしょうか。
私は、こうした「超超ゆでがえる記者」の存在こそが、平和活動家やジャーナリストの身を危険にさらすと思います。
広河隆一さんの証言によると、イラクでの米軍は、極度の異常な精神状況にあり、米軍には最大の注意が必要とのこと。米軍には自分が怪しいものでないことを最大限アッピールしないと、すぐ、銃をむけてくるとか・・ある街で、米軍がチラシをまいていて、少年が友人の分として、二枚欲しいと、指を日本立てたとたん、米軍にうたれたとのこと。なんでも、「勝利の意味、ピースサイン」と誤解されて?レジスタンスの臭いをかんじたからというもの。
開いた口がふさがりません。
今回のファルージャでの大量虐殺は、米民間人4人の遺体損傷に対する報復といわれているが、そもそも、警備会社の傭兵に等しいものであり、殺されて当然の蛮行もし放題の立場にある輩であり、その報復として、200倍以上のイラク民衆が殺され、クラスター爆弾がまかれ・・・モスクが2回も破壊され・・
ここまで来たからには、野蛮な殺戮国家・米国の息の根を止めるために、一寸たりとも、協力しない、米国の派兵に応じないことが実行されなければなりません。なぜ、各国は中途半端なのでしょう。なぜ、日本政府は、ここまで、愚かなのでしょう。
私は、イスラムの名のもとに、これ以上のイラクの血を流させないために、米英軍と抗するために、「平和の取引き」をどんどん、やっていただきたいとお願いしたい。自己責任だ、救済費用負担だと暴言を吐くおめでたい「がまがえる」も、拘束者が10人、20人とふくらめば、各国との対比もみせつけられ、そうそう、ばかなこともいっておれなくなるのではないでしょうか。
ともかく、イラク人の血はもういい。十分すぎるほど、流されました。世界は今、まさに正念場である。米国の狂気の要請を、キッパリと、拒絶するときである。
我々日本国民は、日本の政府を打倒するときである。
日本国民の命を守るどころか、気に食わないからと、家族にも会わず、むしろ、ハレンチな言葉で妨害する。さらに、蛮行の加担をさせようと狙うケダモノ政府にこれ以上、用はない。
共産党は、もう少し、素直になって、出番である最大のチャンスを有効に利用してもらいたい。否、人間に立ち返って、対処をすれば、みえてくるもの、なすべきことが分かってくるのではないだろうか。3人のこと、家族、お身内に最大限、配慮してあげて欲しい。同時に、あれほど、イスラム世界に理解があると自慢している共産党である。一般庶民の視点にたって、イラクの側から命の公正さを考えていただきたい。
PS:さざ波のトピックス、人質事件を中心の解説、とても明快でした。早速、某団体、知人に送りました。