あなたは簡単に「政権獲得至上主義」と仰るがかつての共産主義国のそれがそんなものではなく言ってみれば「政権強奪至上主義」であり「政権の獲得とその維持に目的を矮小化」したなどというレベルではなく「政権絶対維持とそのための血の弾圧システムの構築を自己目的化」した社会でしょう。」
とのことですが、「政権獲得至上主義」と「政権強奪至上主義」との違いとは、日陰のもやし氏自身、「そんなものではなく」という言葉で表現されていることからも明らかなように、“程度の差”でしかないのではないでしょうか(政権の獲得を至上とする考え抜きに政権の強奪だけを図ろうとするとも考えにくいので)。また氏は「政権の獲得とその維持に目的を矮小化」することと「政権の絶対維持とそのための血の弾圧システムの構築を自己目的化」することとの違いについても、重ねて「…などというレベルではなく」という言葉で表現されていることからも、氏自身、前者と後者の違いが「レベル」の差でしかないと考えていらっしゃるのは間違いないと思います。
あらかじめ誤解がないように断っておきますが、私は「前者と後者の違いは“程度の差”“レベルの差”に過ぎない取るに足りないものだ」などと言おうとしているのでは断じてありません。
私が言いたいのはただ、両者の違いが“程度の差”“レベルの差”に過ぎないのであれば、前者が後者よりも“マシ”だからといって、前者だけを容認、擁護する筋合いはない、ということです。両者は“共に”批判されなければならないはずなのです。
「私が日本共産党に対して感じる最大の苛立ちは…善意の「発言」であっても自らの「論理」を受け入れないものに対しては独自の「難解」な言葉で相手の全存在を否定する激しい非難をすることです。…私はあなたの投稿に対して少なからずそのような「匂い」感じてしまったのです。」
とのことですが、私もまた共産党のこのようなあり方に対して氏同様苛立ちを感じる1人です。
しかし確か氏は、前回の投稿「真性共産主義者、丸 楠夫氏へ」の中で、
「あなたがもし「日本共産党員」で自ら共産主義者を任じておられて党の内外でそのような認識で行動されているとしたら私には日本共産党も共産主義の思想もまったく必要のないものとして切り捨てます。」
あるいは
「他人に何かを説明するときそのような言説(私がマルクス等の言葉を引用したことをさす―引用者注)から始める人を私は最も軽蔑します。」
「でもいいでしょう、あなたはその言説でもって「共産主義」を世に広める活動をなさればいい。それが共産主義を消滅させるもっとも確実で早い道だと私は思いますから。」
であるとか、氏「独自の」解釈を込めた「真性共産主義者」という言葉を使ったあからさまなレッテル貼りをされていたように記憶しています。
これらが氏の言われる、「皮肉のぶつけ合い」や「自らの「論理」を受け入れないものに対」する「相手の全存在を否定する激しい非難」には当たらないのだろうか、と疑問に思ったり、これらに氏の言われるのと同様の、ある種の「匂い」を感じてしまったりすること自体が、私の、一方的で的外れな、勝手な思い込みに過ぎないのでしょうか?
この点についての氏の見解をぜひともお聞かせ願いたいと思います。
私の文章のまずさゆえ
「…あなたの問題意識がよくわからないしそのまま理解する事はできないのです。」
とのご指摘は、まったく弁解のしようのない反省点です。
ただ、たとえば、前回の投稿の中で私は、氏自身の仰られる「日本社会の民主主義的発展のために各分野で必要な人材として活用される」ことや、「本当にこの国で困っている人々を始め真面目に働く人々のために現実的な何らかの政治的努力をしようと」することとは、
1.必ずしも政権の獲得だけを意味するものではないはず
2.それは何よりもまず労働運動や住民運動を始めとした草の根から地道に積み上げられた社会運動をさすのではないのか。
と解釈しました。
その上で私は、2.のような試みこそが政権獲得を目指すことよりも先行しなければならない、という考えを述べました。
今回、氏の投稿にはこの点についての言及も一切なかったことから考えると、やりこの点についても私の書き方のせいで、内容を「理解することはできな」かったということでしょうか(もしかしたら氏は、この点について私が氏の主張を一部認めただけ、ぐらいに思っているのかもしれませんが、この部分は、あくまでも今日の日本における「政権獲得至上主義」を擁護される氏の態度とは矛盾しているように私には思えます。それとも、私がそう思えるのは「誤解」「誤読」によるものなのでしょうか。ぜひとも「懇切丁寧」な解説をしてくださることを期待しています)。
「あつかましいお願い」と思われてまともに相手にしてもらえないかもしれませんが、できれば、前回の私の投稿を読んでみて、「問題意識がよくわからない」点、「そのまま理解することはできない」点について、逐一挙げていただければ幸いと思います。