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参議院・沖縄選挙区  赤旗は真実と希望を運んでくれる?

2004/04/20 たれりん 30代 職業訓練中しゅふ

 参議院選挙・沖縄選挙区における候補者擁立の問題。
 遅くなりましたが、とんび様、身に余る励ましをいただきありがとうございました。共産党は、支持者・党員を納得させようと必死の様相ですが、党のやりかたこそあべこべで、県民の世論に従って政策を作るのではなくて、あらかじめ作っていた政策の鋳型に県民の票を詰め込もうとしている印象を受けます。
 社大党らとの統一候補擁立交渉決裂後、すぐに候補者を発表したのも、既定の方針(全都道府県に候補者を擁立する)どおり、コトを進めたかったのでしょう。相手に難癖をつけて、責任はすべて相手側にあることを印象付け、共産党は常に潔白で、分裂選挙になって残念、といった茶番で幕を引きたかったのでしょう。
 また、岩井小桑さんの「沖縄の独自候補擁立は党内向け政治」での論評は、実に的確なものだと思いました。もやもやとしていたものが、この文章を読んで、一本の筋が私の思考の中に通ったような気持ちです。ありがとうございました。

さて4/16の赤旗では、沖縄選挙区での候補者擁立について 『 沖縄・参院選共闘問題~ 事実を反対に描く発言続くが 共闘の道を閉ざしたのは社大党』という記事が掲載されています。
 これは、共産党が3/27に発表した 「参議院沖縄選挙区についての日本共産党の立場」を補足したような文章です。社大党との協議から離脱し独自候補・ 古堅宗嘉氏を擁立するに当たって発表されたものです。
4/16の記事について一言言っておきたいので、ここに書かせていただきます。

記事には、『島袋宗康社大党委員長・参院議員は、共闘継続のため話し合いを求めたが(六日)、日本共産党側が一方的に拒絶したとし、「やむを得ないが共産党抜きで勝ち抜くしかない」と語ったとされています。また島袋氏は三月二十九日に東京都内で開かれた集会で、「共産党が一方的に共闘協議を打ち切った」と、同問題で日本共産党を攻撃する発言を行いました。』とあります。
 しかし、社大党が市田氏と会談したいと代々木本部に電話した際、秘書が市田氏に取り次ぎもせず、門前払いした事実の真偽は書かれていません。
 そして、協議の席を共産党が一方的に立ち、そのまま 古堅宗嘉氏の擁立を発表したのは3/27です。事実上、協議から撤退したのは共産党です。3/29の島袋氏の発言、「共産党が一方的に共闘協議を打ち切った」のは客観的事実であり、「共産党に攻撃する発言」と捉えるのは、被害妄想的であり、一方的・主観的な物言いだと思います。

 改めて、社大党・社民党・民主党が合意している基本政策を掲げて起きたいと思います。

(1)憲法九条を守り、憲法改悪反対
(2)イラク自衛隊派兵反対
(3)教育基本法改悪反対
(4)米国追従型の安全保障ではなく、多国間の平和共存的な安全保障と国連中心の平和外交
(5)小泉改革反対
(6)基地の県内移設・新基地建設反対
(7)在沖海兵隊の早期撤退
(8)地位協定の抜本的改定
(9)環境保全策の推進
(10)地場産業進展による経済自立と雇用創出―の十項目。

 県レベルとはいえ、民主党が「憲法9条」を守ることに合意したことは評価していいとおもいます。
 党は、安保即時撤廃がないことを離脱の一つに揚げていますが、段階を踏んで撤廃に向け進んでいくことが現実的だと思います。以前の米軍は、強引に居座るという感じですが、現在の問題は、日本の国防・安全保障族議員が、基地をそのままにしてくれと懇願しているような始末です。まずは自民党に属するそれらの議員たちの力を弱めることが必要ではないでしょうか? 
 また消費税反対が含まれていないことも「革新の大義に反する」と赤旗は述べていますが、それら革新の大義こそ県民の多くが求めていると述べていますが、私は、沖縄県民にとって切実な問題は、生活・暮らしを維持することだと思っています。
 基本政策には雇用問題も触れられていますが、共産党の見解には全く沖縄の特殊な情勢を踏まえた上での雇用対策が欠けています。
 米軍基地に関連した求人には、失業者が殺到するような状況です。基地には反対の人も、食べるためには米軍が必要なんです。
 沖縄ブームで県産品はよく売れています。これをどうやって就業者の増加につなげるか、米軍より魅力ある職業をどう創出するのか。失業率が下がらない限り、安保即時撤廃を叫んでも、県民はついていかないように思います。
 普天間代替基地問題でも、振興策で県立高校や公園や道路の整備がなされ、名護・辺野古沖の基地建設における賛否についても、容認派が増えている様子。ジュゴンの住む海で、建設ありきの環境アセスメントが始まっています。政府の分断工作は効を奏しています。
 共産党にはもっと目線を下げて、県民の立場で問題の解決に取り組んでほしい。
 沖縄のリベラル・左派共通の願いは、小泉内閣退陣ではないかと思います。もちろん本土の国民も、多くはそれを願っています。
 小泉退陣のうねりを沖縄から起こしませんか?選挙で自公連合を落とすしかないんです。糸数候補の当選後の会派はまだ未定です。党は結果を先取りしすぎています。まだこれからでも、協議の場に戻ってほしい。
 また、この沖縄問題は、各地の候補者擁立にも影響を与えます。
 みすみす共産党が負ける姿を見たくはありません。憲法を守るの一致点で柔軟に他党との協議に積極的に取り組んでほしい。
 党組織を守ることよりも、原点に返って一人でも多くの命・暮らしを守ることを党には優先して欲しい。