天邪鬼さん、こちらも握手を。
情熱あふれるご返事に感激しました。左翼運動が今大きく変動していることを強く感
じました。
その上で若干の誤解があるようなのでお答えします。
まず、私は、60年安保闘争や70年代80年代の諸闘争は高く評価しています。
2.1ゼネストと含めて日本革命の手本がそこにあると考えています。
しかし、成田闘争については完全な敗北だと考えています。それは、60年安保には
国民会議、70年80年代の諸闘争では学園評議会、2.1ゼネストには産別会議と
いう人民の権力機構がしっかりと確立されたのに対し、成田闘争では、その中核たる
反対同盟が分裂を繰り返し、新左翼各派の勢力争いの具にされおり、全国的な闘争た
りえなかったことです。彼らの空港阻止という戦略課題は空港が完成し飛行機が自由
に飛んでいることによって完全に破綻しています。しかし、成田闘争を自由と民主主
義を守るための闘いとして取り組んでいれば、たとえ飛行機が飛んだとしても、政治
的・思想的な勝利を勝ち取ることができたと思います。
私が、党からはじめよう!と呼びかけたのは、このような闘争を本当に指導できるの
は共産党以外にないと信じるからです。
徳田球一・渡辺政之輔・市川正一という日本共産党の原点に立ち返り本当の党を建設
しなければ、反戦運動は「民主主義」の飾り物として権力に利用されるだけに終わる
でしょう。
すでに第二次大戦後の戦死者は、第二次大戦での死者を大きく超えています。反戦運
動に一定の成果はあったとおっしゃっていますが、この事実がそれを否定していま
す。
ご意見をお聞かせください。