沖縄選挙区の問題について、鈴木様、とんび様、ご意見ありがとうございます。
このまま参院選に突入すれば、沖縄の平和運動が、選挙後にも、ずたずたに分断された後遺症を引きずることは明白なので、どうにかしてこの問題は解決しなければなりません。
沖縄をめぐっては、まだ波乱の目はありそうです。
現在は、統一候補擁立協議は沖縄社会大衆党がリードする状況になっていますが、民主党が候補者を立て、民主党候補に社大、社民が推薦するという、退化した状況が生まれる可能性が出てきました。
琉球新報4/3付けによれば、糸数氏の後援会が「出馬の条件にしている野党五党共闘が組めていない状況では、糸数氏の擁立を引き受けるわけにはいかない」とコメントしています。この事から、最悪、糸数氏が立候補断念ということになれば、民主党主導の候補者調整もあると、私は推測するのです。
共産党が3/27に発表した 「参議院沖縄選挙区についての日本共産党の立場」では、社大党との協議から離脱し独自候補・ 古堅宗嘉氏を擁立する理由を述べていますが、その中に、社大党は二大政党制に呑み込まれてしまったから、という節があります。
私は民主党が協議に入っても、政策協定から逸脱しないように共産・社大がきちんと監視できる体制ならば、問題はないと考えます。(ちなみに政策協定は3/28の私の投稿を参照して下さい)
あくまでも推測ですが、共産党の撤退が、結果的に民主党の台頭を許すことにでもなれば、いったい、県委員長の赤嶺議員や党中央はどう責任をとってくれるというのでしょうか。
革新陣営がこれだけ押し込まれている状況で、「革新のお山の大将争い」をやっているヒマなどないはずなのに、共産党の駄々っ子ぶりが鼻につきます。
何より大事なのは、憲法9条の問題。「憲法9条を守る」ことは、社大、社民はもちろん、民主も今回の協定では約束しています。安保破棄、基地撤去も重要な事ですが、9条がまず守られなければそれらの要求は根拠を失うのではないでしょうか。
まず憲法9条を守る。集団的自衛権は放棄する。それが今回のイラク派兵のような軍事費を削り、消費税増税をせずにすむ道筋の一つになると思います。
赤旗掲載の「参議院沖縄選挙区についての日本共産党の立場」には革新の伝統ということばがよく出てきます。
革新の伝統を壊す行為をしたから社大党との協議から離脱した、という文脈がありますが、過去の輝かしい沖縄の革新の伝統というのは、憲法9条よりも大切なのですか?
一度に10を求めて県民の結束を破壊するより、共産党には、たったひとつ大切なもの「憲法9条」をぜひ守ってほしい。小異は捨てて。
まずは自公連合の当選を阻み、そしてそこから米軍基地撤去・安保破棄という運動に発展させてもいいのではありませんか?
辺野古沖への基地移設・恒久化、地位協定の手つかずのままの存続…沖縄には県民の生存権を脅かす事象があまた存在します。自公連合を圧勝させて、これらが解決するはずがありません。自公を勝たせる共産党の姿勢・責任は、県民のあいだに深く刻まれることになるでしょう。