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最悪の事態を憂う。

2004/05/23 正義味方 50代 会社員

 小泉訪朝に対する市田書記局長の談話が早速だされた。

「人道援助問題などの一定の合意がみられたこと、そして国交正常化交渉への前進の方向が確認されたことを歓迎する」「安否不明者の問題など残された問題は、再調査が約束されたとのことだが、日本側も納得のできる解決に達することをめざして、日本政府自身の努力を希望する」

 一見、自民党の幹事長談話と見間違いそうな談話に、驚愕した。完璧に、自民党の応援団を演じている。

 以前、自民党と変わらぬ主張をする(一歩前進とかの)事は最悪のケ-スと述べたが、まさに最悪の談話だ。

 不破インタビュ-で示した「拉致問題を全面的に解決し、国際的な無法行為清算の第一歩にする」この精神はどこに消えたのか?

 市田書記局長は世論動向をどう感じているのか? 明らかに、残された「10人」の神経を逆なですることに気が付かないのか? 今回の事態が、対小泉逆風になった場合、共産党は自民党の一部と共倒れだ。民主党の方が、的確に政府批判を展開している。

 自民党と同じ主張をすることは、野党(共産党)は不要であることを物語る。したたかな、自民党の事、世論を踏まえ、政府批判を続けながら、有権者支持をとり付ける議員も多数いるはずだ。

 せっかく、不破インタビュ-で「本筋」を回復しつつあった、共産党のメッキが剥がれてしまっていく感が強い。参院選は絶望に近づいている。