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5/23ゆでガエル2号寄らば大樹の陰様へ

2004/05/27 曙光のきざし 40代 無職

 なかなか楽しい「ユデガエル意見」がアップされていたので・・・・
 まず、今回の小泉訪朝については、最低の結果しかもたらさなかったことは事実で あり、原因は準備不足につきると思う。特にジェンキンス氏の帰国がかなわなかった のは痛恨の極みであり、対米外交についても外交という名に値しない交渉しかできて いなかったと断ぜらるを得ない。
 それはともかく。
 ところで、ユデガエル2号の寄らば大樹の陰氏の意見には、まずあきれてしまいま した。
 どうあっても、金正日が正しくて、日本が悪者にならなければ我慢ならないのです ね。
 まず、2年近くも家族分断の状態に置かれた一番の原因は金正日以外誰もいないこ とを明らかにしなければなりません。勿論、日本政府の交渉下手も批判されるでしょ うが、金正日が決断し家族を帰国させれば、日朝関係は進展していた訳ですし、拉致 という犯罪行為を行った当事者なのですから、今日の混迷を引き起こした第1の責任 者は金正日です。

 ところで、金正日を擁護するため2点あげられていますが、どちらの理由も噴飯も のです。爆笑してしまいます。
第1に、ジェンキンス氏の病気治療を行ったことをあげて、金政権を擁護しています が、理屈になっていません。病気治療を行うのは全世界当たり前のことであり、特別 なことではありません。贅沢を言えば、もっと設備の整った中国、いやいっそ日本の 病院に転院させて治療すべきです。実際にも、特権階級達は、ロシアやスイス、中国 で病気治療を行っているのではないでしょうか。
 逆に言えば、北朝鮮では一般庶民が病気になっても路傍に捨て置かれるだけだとい うことを言外に主張されているのでしょうか。なるほど、それならば理解できます。 まさに、この世の地獄ですね。

第2に、子息達に英語教育がなされていたことをあげられています。
「敵性言語」(死語ですね!)である英語を学ばせるような配慮を金政権が行ったの で、北朝鮮は良い国だそうです。
 まず、若い人向けにこの「敵性言語」の説明からしなければなりません。かって、 太平洋戦争時日本国内では英語が敵性言語として排斥の的になりました。
 英語を使うことが禁じられたのです。だから野球を行う時にもセーフとは言わず良 しといったり全ての英語を無理矢理日本語に置き換えなければならなかったのです。
 今から思えば、随分おかしなことです。そこまで、欧米文化を敵視するならいっそ 野球やサッカーそのものを禁止すれば良いと思うのですが、そうはしなかったようで す。
 ところで、こんなことをしたのは、太平洋戦争時に於ける日本ぐらいのものであり、 世界史的にも特異なことです。何故なら、特に戦争状態になればなるほど敵国の言葉 を学ぶことは重要になるのです。それは、戦闘場面を想像すればすぐ解ります。敵の 部隊内でコミュニケーションするのは、当然言葉です。その言葉を理解することは敵 の行動を予測する上で重要なことなのです。また、諜報活動についても言語能力は必 須です。また船舶・航空機の運用についても英語は必須です。
 それは、現代でも太平洋戦争時でも変わらない事実です。では、なぜそのような 「敵性言語」なるものを規定したか?賢明な方はもうお分かりですね。そう「言霊信 仰」なのです。

 ところで、北朝鮮に「言霊信仰」が存在するのでしょうか?(以下「言霊信仰」の 説明を省きます。する気があるならご自分で勉強して下さい。何を言っているのか理 解できないでしょうけれども)

 実際には、少々の英語教育を行わなければ、北朝鮮では何も生産できないと思いま すよ。自国生産の機械は皆無なのですから、機械を作動させようとすれば英語(ロシ ア語・中国語)のマニュアルを読めなければ何もできないと思いますよ。
 しかし、この人は戦争状態であれば自動的に「敵性言語」なるしくみが自発的に作 動すると考えるような化石人間みたいですね。言い換えれば、太平洋戦争時のような 体制にシンパシーを感じているのでしょう。理想の世界は、左翼的思想のもとの、太 平洋戦争時の日本のような国なんでしょうな。
 であるならば、北朝鮮は理想の国なんでしょう。どうぞ、亡命して下さい。きっと 歓迎されますよ。