今レーニンの「国家と革命」の読み直し中である。
この国が戦後獲得した、民主主義、憲法前文と9条に象徴される平和主義、主権在民の思想、その他諸々が、今、目の前で破壊され、遺棄されようとしている時、国家とは何か、革命とは何か、激動期にどう生きるのか、などの問題意識からウン10年前、読んだだけの「国家と革命」今一度をひも解こうとしたのだ。
しかし読み進んで行くうちに、「国家と革命」にはマルクスやエンゲルスの書籍、そして様々の綱領などの引用が多いことを、今更ながら思い知らされる。
そしてもう取り返しもつかないのだが、読まなかったり、碌に理解もせず読んだつもりとなっていたもの、そして曖昧な解釈に修正が要求される個所など、基本的に引用に基づく展開の多い個所については、手持ちの文庫版など取り出してきては読み合わせる様にした。
ところがである、読んだ筈の本が行方不明になっていたり、あつても翻訳の違いなどから参考にならないものなどもある。
そこで仕方なく、メモして地区で最大手の書店に行って購入しょうしたのだが、ビックリ、まだ岩波版はそこそこ置いてあるが揃っていない、昔の青木書店とか大月書店とかは既にコーナーがない、本ももうどこにも置いてない、店員さんに聞いても埒があかないのである。
確かに高価で分厚い解説本はある、しかしそれらはまず参考にならない。
エンゲルスの「家族・私有財産・国家の起源」「反ディーリング論」「ルイ・ボナパルトのブリューメル18日」などどこにもない。
どうやら神田古本街にでも出かけて時間をかけて見つけることになりだ。
しかしこの問題は相当に深刻だと思う、組織発行の理論書で十分な場合はそれでいいかもしれないが、やはりマルクスやエンゲルスがなぜ書いたのか、なぜこう表現したのか、など掴もうとするとやはり本が必要なのである。
皆さん、特に若い方々はこの問題についてどう対処されているのだろうか?
是非ご教授願えたら幸いです。
さざ波通信編集部さん、「さざ波版マルクス主義古典」発行の予定はありませんか?
<管理人コメント>管理人の手違いで掲載がもれて遅れてしまったことをお詫びいたします。