共和制や生産手段の社会化を言いながらそういうことを前提にしていない憲法を護ると言うのはおかしいというのが私の考えです。憲法9条さえ護れば護憲とか当面は資本主義の枠内での改革を言っているから矛盾しないというのはおかしいと思います。資本主義の枠内での改革も当面で本当の目標ではないからです。本当の目標は日本を社会主義にして天皇制を廃止して共和制にすることでしょう。
それなら護憲は当面という期限付きで本質的には改憲を目指すということをはっきり言うべきでしょう。一番の問題は天皇制より財産権の問題でしょう。生産手段を社会化するというなら私有財産を強制的に取り上げるということになるから、財産権についてそうできるように憲法を改正しなければ不可能ですが、財産を取り上げられるということになれば国民の反発は年金や消費税どころの話ではないでしょう。
共産党の綱領が生産手段の社会化と憲法の財産権のかかわりに触れていないのはそのためでしょう。