当サイトの投稿者のうち、一部の方々が
思想信条の違いを理由に
他のサイトを遠巻きに見ながら
非難そして揶揄を繰り返された。
自分の信条を「何よりも正しい」と考えるのは
世の常かもしれないが、
ネット倫理に照らすと、
小生としては、
こうしたネット対応はいかがなものか、と思う。
非難を受けているのは
個人サイト「日本改革連絡会議論委員会」だ。
さざ波通信編集部から
「イラク戦争を支持した」との理由で
不掲載処分を受けた方々が常連に名を連ねており、
さざ波通信への批判スレッドも設けられている。
「さざ波ファン」の方々から見れば、
確かに、面白くない書き込みも多いことだろう。
さざ波通信への誹謗との印象を与える記述も
あるかもしれない。
しかし、だからと言って
遠巻きに吠えるような非難や揶揄、野次は、
正直、見ていて気持ちがいいとは言えないし、
万人の共感を呼ぶとは決して思えない。
相手のホームグラウンドは、
自民党支持者であろうと民主党支持者であろうと、
共産党員であろうと創価学会員であろうと、
革マル派であろうと中核派であろうと、
自称右翼であろうと自称左翼であろうと、
企業幹部であろうとフリーターであろうと、
誰もが自由に出入りできる掲示板だ。
サッカーに例えて言うなら、
果敢にアウェー戦に臨み、
真っ向から勝負する度胸も、時には必要ではないか。
これは同時に、
「日本改革連絡会」側にも言えることだし、
全ての議論サイトの投稿者に言えることだと思う。
もちろん、私自身も例外ではない。
いつか新聞で読んだが、
志位和夫氏が当時の加藤紘一自民党幹事長について
「立場は異なるが、非常に面白い議論ができた」
と、喜々として述べていたことがあった。
同時に、加藤氏も
「志位さんと存分にやり合った。また議論したい」と
充実した議論に喜びを感じていた様子だったと
記憶している。
思想的にも政策的にも相容れない2人だが、
互いを論客と認め合ったからこそ
出て来る言葉なのだろう。
互いに敬意と礼節をわきまえれば、
どんなに思想信条が異なろうとも、
建設的なネット議論は可能だと
私は考えている。
百歩譲って、
当サイトで他サイトを批判することも良しとしよう。
しかし、その場合はここでの言いっ放しに終わらさず、
ぜひ相手のホームグラウンドで、
真っ向から議論していただきたいと、切に願う。
常連の方々による「他流試合」への積極参加は、
このさざ波通信をより充実したサイトへと育む
処方せんでもある、と思っている。
くどいようだが、
私がここで申し上げたのは思想信条の問題ではない。
あくまでも、ネット倫理に関する一考察である。