・前官房長官の辞任
国民年金保険料未払いに絡むけじめの辞任は関係者の責任を一括代表する辞任では
ない。そんなものあるわけがない。
官僚や議員の責任は個人に属するものであり、個人が責任を取るべきものである。
「なんじに出ずるものはなんじに反る」だ!
・関係閣僚の居座り
首相から「・・・・続投するよう指示された」と言い逃れとも責任回避とも取れる
発言をしているが、自己責任を曖昧にしたまま、居座りを正当化しようとしている。
自ら責任を取れない程の人間達とは思いたくない。
「無理が通れば道理引っ込む」というではないか?
・野党前代表の言い分
「・・・・・年金法案での与野党合意は私の責任で、これを実行する事が今やらな
ければならない・・・・」と言ったが、これは責任のすり替えで国民の問う責任とは
明らかに異なる。
速やかな決断が求められたのは未払いの責任だ。
その結果、国民の野党への期待を裏切った責任も負ってしまった。
・未払い問題を通して感じる事
1.未払い者はさらに増え続けているが、それによって個々の責任が薄められはしな
い。
2.不祥事件が(他にもまだ何かあるかもしれないが)続いては、政治家のイメージ
を一層低下させ、政治への不信。不満が頂点に達した時、信頼回復不能に陥ってしま
う事を懸念する。
3.政治家とて、道徳家でもなければ哲学者でもない。
普通の人間だと言う事を見せ付けた事例だが、忘れてはならない事があろう。
道徳律は、人の踏み行うべき道を示すものだが、人知や態度を遥かに超越する高処
の価値基準であり、普遍性を持つと言う事である。
この道徳律の前に個人の判断は優位性を持たない事を知るべきである。
「政を為すに徳をもってす・・・・」とあるではないか?
こんな事では、日本はどうなるのか心配が尽きない。