今日12日、天皇家の皇太子は1人寂しく、デンマークのへ旅たった。
そこには愛妻・雅子の姿も、愛娘・愛子もいなかった。
東宮御所では弟夫妻と、妹も見送ったというが寂しいものだった。
ゴールデンウイークで海外へ旅たった私たち下々の、楽しく嬉しい見送り風景とは
大違いである。
雅子は今、育児と皇室からのプレッシャーで、「うつ病」にさいなまれていると噂
されている。
去る10日、皇太子は雅子が海外同行出来ないことについて、記者会見で皇室とし
ては異例といえる本音で話した。
皇太子は雅子が体調を崩した背景として「皇室に入るまでの雅子のキャリアや人格
を否定するような動きがあったことも事実」「この10年で、自分を皇室の環境に適
応させようと思いつつ努力して来ましたが、そのことで疲れきっているように見えま
す」等と答えている。
その発言に対し、宮内庁の最高責任者、林田東宮大夫は「発言の背景は分らない」
としたうえで「強くおっしゃつたな、大変だったんだなと改めて感じた、しっかり受
け止めたい」と宮内庁記者会の会見で話した。
あの「噂の真相」がつぶされた今、これら情報から私たちは遠ざけられているが、
皇太子が岡留安則の代わりをしてくれた訳ではないと言え、彼が語ったことは現在、
天皇家が置かれている苦悩を、それなりに披露したのではないかと思う。
共産党は今回の綱領改訂で、表面的には否定しているが明らかに天皇制の容認へ転
じた。
このサイトでも、それを巡って様々な意見が百花繚乱した、しかし杞憂する事なか
れ、天皇家は既に「廃絶への道」を辿りだしている。
反天皇制に熱心な人たちの一部には、皇太子に長男が生まれない事もあり、「女天
皇制」を容認すべきと、憲法の「皇位は、世襲のものであって・・」(第二条)とか、
皇室典範の「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」(第一条)と書
かれている事に危機感をもち、改憲さえ容認する人も現れている。
マスメディアは私たちに、「天皇家ー皇室の真実」は決して送らない、今のイラク・
サマーラ自衛隊報道と同じである。
皇太子一家が楽しそうに映されていても、それをがっしりガードした宮内庁のSPは
決して写さないし、にこやかに挨拶を交わす民間人も、予め身元調査され、選抜され
た人たちである。
現役外交官としてのプライドを持ち、「皇室外交」へ自らを無理矢理納得させて結
婚した雅子にとって、この10年は地獄の苦しみだった。
皇太子との結婚とは、「100%世継ぎの健全な男の子を産むことであり」、決し
てそれ以外でなく、皇室外交など文字通りの幻想だったのだ。
少しはオープンなっていると思っていた天皇家のドアも想像以上に固く、やっと恵
まれた「愛子」も、皇室にとっては本質的な失敗として子育てどころか、その後も執
拗に男子誕生を要求され続けた。
雅子には更に誤算があった、愛子が成長し活発になり始めた頃、一般の子供と同じ
く近所の公園に出かけ「お遊び」を試みた、しかしそれも宮内庁が慌てて1日で禁止
してしまった。
その閉塞感は外交官の子供として広い世界に育った雅子には、耐え難いものだった
に違いない。
皇后・美智子にも様々な苦悩が、皇族との軋轢があったと言われている、それがあ
の一時的と言え失語症を生み、どうしょうもない「帽子ファッション」への拘りに現
れている。
雅子は覚悟のうえと言え、人格・プライドを徹底的に破壊され、子育てもままなら
ず、天皇家・皇室の「子を産む機械」として陰に陽に役目を要求され、あらゆる自由
を失ってしまったのである。
これで「うつ」にならない訳がない、皇太子は「当初考えられていたよりは多く時
間がかかるかもしれません」と語っているが、それは絶望的に長いものになるという
ことである。
雅子はおそらくあのダイアナ、イギリス皇室によって追放され殺された「ダイアナ
妃」のように海外に出かけ、それなりに自由で地雷撤去運動的な「ボランティア皇室
外交」を夢見ていたのではないだろうか?
皇太子夫妻には、そして天皇家にも余りにも乏しい未来しか残されていない。
もう35歳にもなった紀宮はどうする?
日本共産党は天皇家にそう気を使うな、「天皇機関説」的利用のされ方に気を使う
だけでいい。
赤旗にも天皇記事は載せる必要はない、見たい人はテレビで十分、見せつけられて
いるのだからー。