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枝に連なる屍をみてーー天邪鬼画廊より

2004/05/13 長壁 満子 40代 金融

 例えば、闇に散らばる数十の無辜の人間の肉片と、たった一人の侵略者の首切りと、比較してみることから始めよう。
 前者は、ただ、ボタンを押すだけ。あるいは、高性能スコープが装備されているライフル銃で、間違いもなく、女・子どもばかりがターゲット。後者は、虐待・拷問漬け、数万の同胞・家族を殺され、もう、これ以上、虐殺をやめてくれ、という血の叫び。戦争回避の意志表明。
 侵略者と被侵略者、の構図をまず、きっちりと描かねば。
 心疲れて、天邪鬼画廊に寄ってみる。
 今日という日 2 侵略シリーズ第二弾である。
 コーヒータイムにて、「美と真」画家の思いをたっぷりと味わう。
 苦味の利いた超特別製の味。
 「台湾の蛮社の乱」の解説、歴史を知らない私がまた一つ教わる。
 殺され殺され、また殺され、思いの末反撃すれば、たちまち数千数万の虐殺。圧倒的な武力の差、殺される側はだまって殺されろということか。
 久しぶりに、週刊金曜日を読む。4月30日号。
 定期購読しているが、編集部の見識、そのポリシーを私はかっている。筑紫さんも、落合さんも、本多さんも、また、成澤さんも、人権と報道の山口さん、中嶋さんも、違和はない。
 声欄は、まるで、私の代弁かと思うものばかり。一部の方々からすれば、総すかんなのでしょうね。
 本欄でも、やり取りがあるが、結局のところ、戦争の真実を識る。ありのままを素直に理解できる人であれば、自ずと、「金曜日」にあふれる声に集約されるのだと思います。
 ありのままの生々しさを、見る勇気をもてるか否かの違いだと思います。