国民年金を払いたくても払えなかった私だった。
息子が虫歯になって泣いても保険料を滞納していたので歯医者に連れて行けなかった私。正露丸を歯の穴に詰めてやったっけ。
介護保険料の請求書は封筒を開けもせず、屑篭に捨てている私。
年金なんてあんまりちっぽけな金なので忘れてしまって滞納してきた100人の国会議員。
赤信号みんなでわたれば怖くない。
自分は払わないくせに年金法を改悪して国民からさらに絞り上げようとする政府。こんなになったら年金税じゃないか。息子たちよお前が老人になる頃は八十になったら年金がもらえるようになってるよ。滞納しちゃいけないよ。
あーあ。年金を払えなかった私と、払い忘れた政治家と天と地の違いじゃないか。
世の中を
憂しとかなしと思へども
飛び立ちかねつ
鳥にしあらねば。 万葉集
貧窮問答
皇太子は飛んでいったが、私は地を這っている。クオリアさんどうしていますか。貧窮問答の載っていた万葉集を兄が死んだときに棺の中に入れてやってからないんだよ。教えてよ。出番だよ。