小泉首相が22日に訪朝することになり、世論調査ではなんと70%以上の国
民が支持しているそうです。拉致被害者家族の帰国問題が膠着状態になり、小泉の訪
朝がその打開策になればという気持ちはわかります。だがよく考えてみましょう。拉
致被害者やその家族がなかなか帰国できないのは、政府のこれまでの無能無策のせい
であって、首相が2回も訪問しなければ事態を打開できないという現実が、日本政府
の無能ぶりをさらけだしているとしか思えません。
さらに問題は二つあります。
1.年金未加入問題のごまかし
年金未納や未加入議員の大量発覚で、自民党と公明党は苦しい立場に追い込まれて
います。自分の年金未加入と、北朝鮮訪問を同じ日に発表するなんて、大衆扇動家、
コイズミの面目躍如ですね!だまされてはいけません!
2.イラクへの自衛隊派遣のごまかし
自己責任論も一段落し、(読売やサンケイは全然一段落していないが)イラクへの
自衛隊派遣反対の世論も高まってきました。こんな時期に北朝鮮を訪問し、拉致被害
者を連れてくるなら、日本の世論はアンチ北朝鮮一色になる可能性があります。(今
できるならもっと早く訪朝しろ!と私は言いたい!)
権力者の世論操作は大変巧妙です。今回、イラクの人質から解放された方への自己
責任論で強く感じました。私たち一人一人が心してかまえないと、コイズミ流ファシ
ズムにはたたかえないと思います。