19日パレスチナ・ガザ地区南部の自治区ラファで、イスラエル軍によるラファ
封鎖に対し抗議した数千人のパレスチナの人々に対し、イスラエル軍が武装ヘリによ
るミサイルなど激しい攻撃をかけ、子供達を含む多数の死傷者が出たと報じられてい
る。
過激派の摘発を口実とするイスラエル軍のラファに対する攻撃は、先週から連続的
に続けられており、イスラエルの人権団体「B’tseiem」によると今年になって15
日までイスラエル軍は284軒のパレスチナ人の家を破壊し2185人ガホームレス
状態になっているという。
またこの3年半でラファの難民キャンプの1800以上の家が破壊された。
イスラエル・シャロンはイラク・フアルージャのアメリカ軍による大虐殺(一般的
に600人から800人が儀牲となったと言われているが、サッカー場だけで500
人の墓があるところから実数はもっと多い)と同等のパレスチナ人抹殺攻撃を仕掛け
ているのだ。
これに対し、15日テルアビブでガザからの撤退を求める15万人の集会が行なわ
れ、労働党のペレス党首は「イスラエルの市民の80%は和平を求めている、戦火の
中でも和平に向けた交渉をしなければならない」と演説した、またロンドンでもパレ
スチナ人学生がイスラエル大使館前で、抗議の座り込みを行ったと言う。
だがハマス・ヤシン師殺害以降もシャロンのそれこそ無差別のパレスチナ人絶滅攻
撃は止まることを知らないように続けられている。
ガザ地区は元々エジプト領だったが、中東戦争の結果、イスラエルに占領され、そ
こに難民となったパレスチナの人々が押し込められた、文字通り猫の額のような狭い
地区である。
そこにイスラエルは新しく入植し、更に分離壁を築いたのだ。
一部で「入植地からの退去を検討」とも報じられているがそれはポーズでしかない、
あったとしてもラファの様に徹底的な抵抗勢力の完全排除による植民地化的支配を意
図したものだろう。
「イラクのパレスチナ化」、「パレスチナのイラク・ファルージャ化」の現実を目
の前にして私たちはどうすればいいのか。
そして治安面でも9,11以降「アメリカのイスラエル化」が言われているが今国
会上程中の有事7法案、ACSA協定等成立したら、それこ”そテロ対策”で身動き出来
ない「日本のアメリカ化」が進行する。
あえて言う、今私たちに課せられている課題は年金でも参議院選でもない。
自衛隊の即時撤退要求と小泉政権打倒しかない、戦争を止めることと、今中東で行な
われているアメリカとイスラエルの殺戮をどうしたら止めさせられるかが私たち労働
者、人民に求められている。
小泉の暴走を食い止めるに、少なくとも「日本の市民の80%が戦争反対を求めて
いる」と言える位の闘いを、今から構築して行こうではありませんか!