憲法記念日を迎えて、改憲派の意気が上がっている。一昔まえまででは想像さえできなかった改憲論議が当然のように起こっている。それも、改憲の是非を通り越して改憲の内容と日程が論議される有様。それもこれも、戦後最右翼の小泉純一郎が首相になったことが大きな一因だが、それ以上に憲法の危機を招いた背景に護憲派の衰退がある。2大政党論に巻き込まれて、護憲派の勢力が壊滅状態になってしまった。そのまた、おおきな原因が護憲勢力を結集できない共産党の姿勢・体質にあると思う。
私は、10数年来の熱心な赤旗日刊紙の読者であり、全労連系単組の支部役員をしている。党加入も何度となく勧められるが入らない。それは自分に勇気がない以上に、党の体質でいまだ受け入れられないものがあるからだ。
それは、党員の10年前とまったくおなじ思考方式。まず、党員・読者の拡大が第1目標で、秘密主義。また、党員はなぜか、群れを作って、党優先主義にはしっている。拡大のためなら一所懸命だが、それ以外の組合用務には、あまり動かない。党前衛の意識がまだぬけきっていないみたいだ。前衛たる党は未熟な大衆を指導育成するといった感覚があるのだろう。私が、熱心な読者兼シンパ以上になれないのはこういった、党に対する違和感がぬぐいきれないからである。
また、民主集中制かもしれないが、理念や規約に賛同すれば、多少意見が違ってもいいと思うが、党員の主張はすべて金太郎飴。まったくおなじ。こんなのでは、より近い、シンパや他の護憲勢力との連帯は、難しいとおもう。もっとオープンに護憲の一点で連帯・共闘を目指すようしなければならない。まず、党があるのではなく、平和と民主主義を守り発展させること。そして、社会進歩につくすため、労働者の解放を目指すことが最重要。そのためにこそ、共産党があり共産主義の理念であったのではないのか?
小泉・安部・石破はじめタカ派が跋扈する自民党のますますの右傾軍国化。第2保守党たる民主党の右傾化(松下政経塾系議員の台頭)と年金問題にみる腐敗。いま、護憲勢力の中核をになう共産党が,しっかりしないと、国民を破滅の道へ突き進む。そのためにも、もっともっと国民に開かれた党になってほしいと切に願うものだ。